記事内には、広告が含まれています。
『人生の楽園』福島・田村市「ひなたベーカリー」へ!ホップ酵母パンに込めた渡邉咲月さんの思い
2026年9月19日放送のテレビ朝日系『人生の楽園』の舞台は、福島県田村市です。
主人公は、田村市産のホップから自家製酵母を作り、パンを焼く「ひなたベーカリー」の店主・渡邉咲月(わたなべ・さつき)さん、47歳。
ビールの原料というイメージが強いホップですが、それをパンの酵母に使うというのですから興味を引かれます。
しかも、渡邉さんが目指しているのは、単に「おいしいパン屋さん」を開くことだけではありません。故郷に帰り、地域の素材を生かし、人が集まり、地域の経済が小さくても循環していく場所を作りたいという思いがあります。
いったい、どのような人生を歩み、パン屋を始めたのでしょうか。
『人生の楽園』に登場する渡邉咲月さんとは?
この投稿をInstagramで見る
渡邉咲月さんは、福島県田村市常葉町の出身です。
テレビ朝日の番組予告では、故郷へ帰った後、地域で栽培されているホップと出会い、そのホップを使った自家製酵母のパン店を始めた女性として紹介されています。家族や幼なじみの支えを受けながら、今度は自分が故郷を元気にしたいと奮闘する姿が放送される予定です。
渡邉さんは、もともとパン職人として一直線に歩んできたわけではありません。
20代の頃からパン作りを趣味として楽しんでいましたが、その後、人生にはさまざまな転機がありました。離婚も経験し、故郷の田村市へUターン。そこで改めて「自分はこれからどう生きたいのか」「自分に何ができるのか」を考えるようになったといいます。
田村市のインタビューで渡邉さんが語っているのは、「ありのままの自分でいること」「やりたいことをやること」の大切さです。
パン作りは、そんな渡邉さん自身の生き方と次第に結びついていったのでしょう。
転機は田村市の「ホップ」との出会い
大きな転機となったのが、2020年です。
田村市都路町に「ホップガーデンブルワリー」がオープンしました。地域でホップを育て、クラフトビールを醸造する取り組みです。
当時、趣味でパンを作っていた渡邉さんに、知人から「田村市産のホップをパンにも生かせないか」という話が持ちかけられました。
そこから渡邉さんは、ホップ酵母について独学で勉強を始めます。
「ビールのホップでパン?」
そう思う人も多いでしょう。しかし、実はホップを利用した発酵種はパン作りでも使われています。
そもそも「ホップ酵母」とは?
ホップは、ビール特有の香りや苦味を生み出す植物として知られています。
パン作りでは、ホップだけを直接パン生地に混ぜるというより、ホップを使って発酵種を育てます。
ひなたベーカリーの場合、ホップのほか、リンゴ、米麹、じゃがいもなどを使い、時間と手間をかけて独自の酵母を培養しています。
出来上がったホップ酵母を使うことで、小麦の香りが引き立ち、ソフトでもちもちした食感になるのが特徴です。イベント出店時の紹介でも、「まずはそのままで食べてほしいパン」と説明されています。
一般的なイーストを使ったパンとはまた違った、自然な風味と深みを楽しめるわけです。
2021年、「ひなたベーカリー」の活動がスタート

渡邉さんが「ひなたベーカリー」として本格的に活動を始めたのは2021年です。
ただし、いきなり店舗を構えたわけではありません。
平日は会社員として働きながら、月に1度、マルシェでパンを販売していました。
すると、お客さんから、
「もっと買える場所はないの?」
という声が寄せられるようになります。
その声に後押しされるように、やがて土日に営業する「週末パン屋」へと発展。そして2025年12月21日、ついに田村市都路町に念願の実店舗「ひなたベーカリー」をオープンしました。(ネイティブ.メディア)

少しずつファンを増やしながら、月1回のマルシェから自分の店へ。
実に地道な歩みです。
なぜ常葉町ではなく都路町に店を開いた?

渡邉さん自身は常葉町の出身・在住で、当初は常葉町での開業も考えていたそうです。
ところが、現在の店舗がある都路町で縁が生まれました。
この場所では以前、「みやこじスイーツゆい」が営業していました。しかし同店が移転し、次に使う人がいなければ施設を取り壊す可能性があったため、都路町商工会から渡邉さんへ声がかかったのです。
しかも、ホップ酵母パンを作るきっかけになった「ホップジャパン」があるのも都路町。
渡邉さんはそこに不思議な縁を感じ、都路町での開業を決めました。
現在の店舗はトレーラーハウス2棟をつないだユニークな造りで、1棟が販売・イートイン、もう1棟がパンの加工所になっています。
一番の自慢は「ホップ酵母の食パン」
『人生の楽園』で店の一押しとして紹介されるのが、ホップ酵母を使った食パンです。
テレビ朝日の予告によれば、外側はカリッ、中はふんわり。さらに「軽くてしっとり」とした食感が特徴です。
パン作りでは、できるだけ余計なものを加えないことを大切にしています。
添加物を使わず、塩は精製塩ではなく天然塩、砂糖も白砂糖ではなくきび砂糖を使用。素材そのものの味を大事にしています。
まさに「毎日食べるパン」だからこそ、材料にも気を配っているのでしょう。
田村市産ホップを使った食パンは、現在、田村市のふるさと納税返礼品にもなっています。(JRE MALLふるさと納税)
約20種類の具材から作るオーダーサンドも人気

もう一つ面白いのが、オーダーメイドのサンドイッチです。
ショーケースには、新鮮な野菜や加工肉、卵のほか、ラタトゥユやカレーなど渡邉さんが仕込んだ総菜が並びます。
パン、具材、ソースを自分で選び、目の前でサンドイッチを作ってもらえるスタイルです。
定番人気の一つが「ひなたサンド」で、都路たまごを使ったたまごサラダ、無添加ベーコン、レタス、トマトなどを組み合わせています。値段は730円。(Yahoo!ニュース)
自分好みに作れるだけでも楽しいですが、実はこの方式にはもう一つ大切な理由があります。
それが「食品ロス」です。
オーダー方式は食品ロスを減らすため
渡邉さんは、パン屋にとって大きな問題となる売れ残りをできるだけ減らしたいと考えました。
あらかじめ大量の総菜パンを作ってしまえば、売れ残った商品は廃棄につながります。
そこで、食パンやバゲット、バンズなどのシンプルなパンを作っておき、お客さんの注文後に具材を挟む方式を採用しました。
残った食パンやバゲットなら、ラスクにしたり、パン粉に加工して料理に利用したりできます。
「選ぶ楽しさ」と「食品ロス削減」を両立させているのが、ひなたベーカリーの面白いところでしょう。
パン屋から、故郷を元気にしたい
渡邉さんの目標は、パン屋を繁盛させることだけではありません。
田村市のインタビューでは、子どもたちが将来いつでも帰ってこられる故郷を残したいと語っています。
人口が減り続ければ、地域そのものが弱ってしまいます。だからこそ、小さな店同士、人同士が横につながり、地域の中で経済が循環する仕組みを作っていきたいという考えです。
将来的には、田村市内で小麦を栽培してもらい、それをパン作りに使うなど、「価値と価値を交換する小さなコミュニティ」を作る構想もあります。
パン屋は、その第一歩なのです。
「食べること」は生きることそのもの。
渡邉さんが語る「やりたいことをやるために、大切な人と長く生きるために、食は大切」という考え方も、ひなたベーカリーのパン作りにつながっているのでしょう。
「人生の楽園」で注目したい渡邉咲月さんの再出発
人生には、思い描いた通りに進まない時期もあります。
渡邉さんも人生の転機を経験し、故郷へ戻りました。しかし、そこで出会ったのが田村市のホップでした。
趣味だったパン作りと故郷の農産物がつながり、月1回のマルシェが週末パン屋になり、ついには実店舗へ。
振り返ってみると、一つ一つの出来事が「ひなたベーカリー」へつながっています。
店名の「ひなた」には、自然の循環や太陽の恵みというイメージも込められています。ロゴにも太陽、月、麦が描かれています。
焼きたてのパンだけではなく、一人の女性が人生を立て直し、故郷で自分のやりたいことを形にしていく物語にも注目したい放送です。
まとめ
2026年9月19日放送の『人生の楽園』に登場する「ひなたベーカリー」は、単なる地方の人気パン店ではありません。
田村市産ホップから作った自家製酵母、無添加へのこだわり、食品ロスを減らすオーダーサンド。そして、そのすべての根底にあるのが「食を通して人と地域を元気にしたい」という渡邉咲月さんの思いです。
なかでも気になるのは、やはりホップ酵母の食パン。外はカリッ、中はふんわり、そしてしっとり軽いという独特の食感は、一度味わってみたくなります。
パンを買いに行くことそのものが、田村市や都路町を知るきっかけになりそうですね。
店舗情報「ひなたベーカリー」
店名:ひなたベーカリー
住所:福島県田村市都路町岩井沢字道ノ内65-1
営業時間:10:00~17:00
定休日:火曜日・水曜日 ※営業日は変更の場合あり
電話番号:080-3332-5299
駐車場:あり
イートイン:あり
アクセス:JR磐越東線・船引駅から福島交通バスで約45分、「中屋敷」バス停付近
オープン:2025年12月21日
Instagram・オンラインショップ:あり (FSRT)
※営業時間・定休日、商品、価格などは変更される場合があります。訪問前に公式Instagramなどで最新情報を確認するのがおすすめです。
人生の楽園の過去記事を読む↓
人生の楽園|武雄市「EL COLOMBIANO」ペロロさん夫妻のコロンビア料理店とは?
『人生の楽園』松江の人力車「まつ笑」吉川司・佳奈美夫妻とは?かふぇ かなちゃん家も紹介
【人生の楽園】名田島食堂とは?伊藤啓子・博明夫妻の経歴や移住・開業までを紹介


コメント