【2026年6月放送】人生の楽園・糸島の農家カフェ「りた」わかまつ農園|元航空整備士が移住して作った自然派カフェとは?

TVグルメ番組
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2026年6月6日(土)放送のテレビ朝日系「人生の楽園」に、福岡県糸島市の農家カフェ「お菓子と暮らしの物 りた」が登場します。

元航空会社整備士という異色の経歴を持つ若松潤哉さんが、東京から糸島へと移住し、ゼロから農業を始めて十数年。自然の恵みをいかした手作りのお菓子とカフェ、そして人と人が集まれる「場」づくりを追いかけた物語が、今回の放送でたっぷりと紹介されます。

糸島の海風と山の緑に包まれた、心温まるカフェへの旅へ、ぜひご一緒ください。

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「人生の楽園」1150組以上登場

テレビ朝日系列で毎週土曜日の夕方18時から放送されているドキュメンタリー番組です。主に50代以上の方々が、UターンやIターンによって第二の人生を歩み始める姿を追いかけます。

単なるスローライフの記録ではなく、新しいビジネスや地域おこしといったポジティブな挑戦をしている人々を中心に取り上げており、2000年の放送開始からこれまでに1,150組以上を紹介してきました。誇張した演出を極力排し、日常のありのままの姿を丁寧に映し出す番組スタイルが、長年にわたって視聴者から支持されていますね。

筆者も好きな番組のひとつです。

元航空整備士が、なぜ糸島の農家に?

番組情報より

若松潤哉さんは1975年、東京都生まれ。東京と鹿児島で育ち、社会人になってからは航空会社の整備士として働いていました。航空機の安全を守るという責任の重い仕事に従事するなかで、命と向き合う経験を重ねてきた若松さん。そこへ2011年の東日本大震災が重なります。

社会の当たり前が一瞬にして崩れ去る出来事を目の当たりにし、「自分はこれからどう生きるべきか」と真剣に問い直すようになりました。

答えを出すのに時間はかかりませんでした。幼い頃から、柑橘農家を営む鹿児島の祖父の家や、千葉で民宿を営む祖母の家で過ごす時間が大好きだった若松さん。自然のなかで生きることへの憧れは、いつも心の奥底にありました。

「自然がないと人は生きていけない。植物が花を咲かせ、実を結び、種を落として次へとつながっていく。自分もそういう環(わ)のなかに生きていたい」――そんな思いを胸に、2013年、妻の由加利さんと娘たちを連れ、縁もゆかりもなかった福岡県糸島市へと移住したのです。

糸島を選んだのは、唐津湾を望む海と緑豊かな山が共存し、農業・漁業・畜産業が盛んな、まさに「無いものがない」土地だったから。自然と調和した暮らしを実現するのに、これ以上の場所はないと感じたといいます。

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ゼロからの就農。荒れ地と向き合った歳月

しかし、移住したからといって、すぐに農業が始められたわけではありませんでした。有機農法に適した農地を探すだけで1年以上かかりました。ようやく出会えた土地は、10年以上も耕作放棄地として放置されていた場所。竹が生い茂り、光も風も通らない状態でした。

そこから若松さんご夫妻の開墾が始まります。毎日少しずつ手を動かし、数メートルずつ竹を切り開いて光と風の通り道を作っていきました。

もともとその土地にあった甘夏の木々を丁寧に手入れし続けると、何年かが過ぎた頃、木々は再び生き返り、豊かに実を結ぶようになりました。

農業を始めて2年目には、早くも6次産品の開発にも乗り出しました。有機農法で育てた農産物は直接販売が基本となるため、卸し先の開拓から九州・大阪・東京のマルシェへの出展まで、さまざまな挑戦を重ねました。

オリーブの葉から精油を抽出する試みは失敗に終わりましたが、甘夏の蒸留でリラックス効果を持つリモネンという成分の抽出に成功。これを活用して洗剤を開発したことが、加工品ビジネスの出発点となりました。

現在では「農香シリーズ」として、精油・洗剤・保湿バームなどさまざまな商品が生まれており、その心地よい使用感が多くの人に支持されています。

10年越しの夢が実現。カフェ「りた」の誕生

農業を始めたそもそもの動機は、実はカフェにありました。「人と人が集まれる場を作りたい」――それが若松さんの長年の夢でした。「誰かがそばにいて、”そうだね”と共感してくれる。それが人生の楽しみで、そのための場を作りたかった」。場を作るためにはカフェか宿泊施設がいい、食事は欠かせない、食にこだわるなら農業をやるしかない――夢の連鎖が、農業への道へと向かわせたのです。

そして2021年夏、移住から約8年の歳月を経て、カフェ「お菓子と暮らしの物 りた」がついにオープンしました。舞台となったのは、もともと木材置き場として使われていた大きな倉庫。天井が高く開放感にあふれた空間を、若松さんご夫妻みずからの手でリノベーション。

開業よりも何年も前から「ここに置きたい」と思った家具を少しずつ集めていたというエピソードからも、この場所への強い思い入れが伝わってきます。

店名の「りた」は仏教用語の「利他」に由来します。「食べ物を通して、自分だけでなく、周りの人も幸せになってほしい」という願いが込められた名前です。

農園の恵みが詰まったカフェメニュー

お店の公式写真

カフェの看板メニューは、天然酵母を使った手作りピザです。福岡県産の全粒粉や強力粉を使い、丁寧に発酵させた生地は、もっちりとした噛みごたえと深い風味が特長。農薬・化学肥料不使用の小麦粉と、わかまつ農園で収穫した旬の野菜をたっぷりとのせた「季節の農園ピザ」は、直径約23センチのボリューム感ある一枚で、テイクアウトにも対応しています。

自家製トマトソースとフレッシュトマトを組み合わせた「マリナーラ」も根強い人気を誇ります。

スイーツも見逃せません。オリーブの葉の粉末を練り込んだクッキーや、シルクスイートというさつまいもをベースにビーツやオリーブで色付けした和洋折衷の「糸モナカ」など、他では出会えない唯一無二のメニューが並びます。ドリンクも自家製の柑橘をその場で搾ったジュースなど、すべてがわかまつ農園の恵みから生まれたものばかりです。

2026年には焼きドーナツ「BAKED DONUT」も新登場。農薬・化学肥料不使用の小麦粉、平飼い卵、糸島産の牛乳など、素材ひとつひとつに向き合った新作で、プレーン・チョコアーモンド・糸島いちごクリームなど5種類が揃っています。

お店の公式写真(夏限定)

カフェに併設された直売所では、わかまつ農園の収穫物や加工品に加え、農薬・化学肥料を使わない信頼できる生産者さんたちの商品も取り扱っています。調味料から生活雑貨まで、暮らしに寄り添う品々は、糸島土産や大切な方へのギフトにもぴったりです。

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「りたの宿」も誕生。泊まって感じる糸島の暮らし

「りた」は2024年10月24日に移転。2階にHOSTEL「りたの宿」を併設となりました。

男女共用・女性専用の2タイプのドミトリーと、プライベートルームとなる和室を用意。宿泊者はカフェのメニューを10%オフで楽しめ、フリードリンクのサービスもついています。午後4時以降はカフェスペースが共用エリアとして開放され、旅人同士が自然と交流を深める場になっています。

「福吉は海あり、山ありと、無いものがないすばらしい土地。豊かな自然を感じ、互いが利他の思いでつながる場所になってほしい」と若松さんは語ります。糸島を訪れる際には、一泊してゆっくりと農家カフェの時間を味わうのも、贅沢な旅の選択肢になりそうです。

自然農法への信念と、未来へつながる農業

わかまつ農園では、甘夏みかん・日向夏・びわ・ぶどう・いちじく・オリーブなどの果樹や野菜を有機農法で栽培しています。牡蠣の産地として知られる糸島・福吉漁港から出る牡蠣殻や、地元の酪農家から提供される牛糞堆肥を活用し、防虫・殺菌にも竹酢やハーブなど自然由来の素材を使うのが若松さんのスタイルです。

「土から生まれたものが、役目を果たして、また土に還っていく。そのシンプルな循環が、この仕事の面白さです」と若松さん。収穫のタイミングにも独自のこだわりがあり、晴れが3日以上続いた日の午後2時から3時が甘夏の収穫に最適という、長年の観察から導き出した経験則を大切にしています。

農業とカフェ、加工品づくり、そして宿泊業——多岐にわたる挑戦を続けながらも、若松さんの軸はぶれません。「守るべきものは大切に守りながら、時代の変化に合わせてしなやかに変わっていくバランスも必要」。それが、12年以上にわたって糸島で農業と場づくりを続けてきた若松さんの哲学です。

糸島・福吉への旅のヒント

カフェ「りた」があるのは、JR筑肥線の福吉駅から徒歩約3分の場所です。福岡市の博多・天神エリアからは、地下鉄とJRを乗り継いでアクセスできます。駅を降り立つと、目の前には唐津湾の海と緑の山並みが広がる、のどかな風景が出迎えてくれます。

ほど近くには新鮮な牡蠣が楽しめる「福吉漁港」もあり、秋から春にかけては牡蠣小屋も賑わいます。糸島の自然と食をたっぷりと楽しむ旅の拠点として、「りた」はとても頼もしい存在です。

番組放送後は多くの方が訪れることが予想されますので、来店の際は事前に営業日カレンダーや定休日をホームページやSNSで確認してからお出かけになることをおすすめします。

まとめ

「食べ物を通して、自分だけでなく、周りの人も幸せになってほしい」という思いから始まった、わかまつ農園と「お菓子と暮らしの物 りた」の物語。航空会社の整備士から農家へ、そして農家カフェのオーナーへ——若松さんのひたむきな歩みは、糸島の豊かな自然とともに、今もゆっくりと、しかし確かに根を張り続けています。

「人生の楽園」2026年6月6日放送をきっかけに、ぜひ福岡・糸島の農家カフェへ足を運んでみてください。オリーブの緑と甘夏の香りに包まれた「りた」の空間で、自然と人がつながる特別な時間を、きっと感じていただけるはずです。

店舗情報

項目 内容
店名 お菓子と暮らしの物 りた(わかまつ農園直営)
住所 福岡県糸島市福吉5丁目21-15
電話 092-326-6101
アクセス JR筑肥線「福吉駅」より徒歩約3分
営業時間 カフェ 11:00〜17:00(L.O. 16:00)/物販 10:00〜17:00 ※季節により変動あり
定休日 火曜・金曜(冬季は営業日が異なる場合あり)
公式サイト https://itoshima-olive.com/
Instagram @nouka.wakamatsu_rita
宿泊 HOSTEL「りたの宿」(2階)併設
オンラインショップ 農香シリーズほか各種商品を通販で購入可

※営業日・営業時間は季節や農作業の都合により変更になる場合があります。お出かけ前にSNSや公式サイトにてご確認ください。

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