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よんちゃんTV・オモウマい店でも大人気!別府「東洋軒」のとり天が100年愛される理由
皆さん、こんにちは!
毎日放送「よんチャンTV」(2026年4月24日放送分)の「元板前・黒田が郷土グルメを学ぶ」コーナーが好きです。「あの郷土グルメ」をわかりやすく紹介してくれるからです。
今回、番組で取り上げられのは、「レストラン東洋軒」(大分・別府市)。かなり有名店で、行列が絶えない人気店ですね。そんな東洋軒の魅力を、とり天の旨さを中心にたっぷりとご紹介します。
大分・別府に行ったら、まずここへ
温泉で名高い大分県別府市。源泉数・湧出量ともに日本一を誇るこの「泉都」には、温泉と並ぶもうひとつの宝があります。それが、大分を代表するソウルフード「とり天」です。鶏肉に衣をまとわせてカラリと揚げたこの料理は、今では大分県民の食卓にすっかり溶け込み、給食のメニューにも登場するほどの定番料理となっています。
そのとり天を生み出したとされるのが、別府市石垣東に構える「レストラン東洋軒」です。「とり天発祥の店」として知られるこの老舗は、2026年に創業100周年という大きな節目を迎えました。
平日でも行列が絶えないことで知られ、テレビ番組「オモウマい店」にも登場して全国にその名を知られるようになりました。「あのお店ね!」とピンとくる方も多いでしょう。
今回、毎日放送「よんチャンTV」(2026年4月24日放送分)の「元板前・黒田が郷土グルメを学ぶ」コーナーでも取り上げられました。そんな東洋軒の魅力を、とり天の旨さを中心にたっぷりとご紹介します。

左端は可愛い河野真歩さん(OBS大分放送アナウンサー、画家でもあるよ)
波乱に富んだ100年の歴史
「天皇の料理番」がつくった、大分初のレストラン
創業者の宮本四郎は、日本の洋食レストランの草分け的存在である「東洋軒三田本店」(東京)で修業を積み、その後は大阪や台湾のホテルで料理長として腕を振るいました。一説には天皇の料理番としても知られた、まさに一流の料理人です。
宮本四郎が別府を訪れたのは、もともとは療養が目的でした。そこで出会ったのが「別府観光の父」と呼ばれる油屋熊八。この出会いが人生の転機となり、旅館を改装して誕生した亀の井ホテルの初代総料理長として迎えられ、政財界の重鎮や文人たちに料理を振る舞うことになります。
四郎は亀の井ホテルの総料理長を務めながら、1926(大正15)年4月1日、別府市楠町に「東洋軒」を開業しました。社史によると、大分県内初の洋食レストランとされています。高級な店構えで、当時は珍しかった西洋料理と中華料理の両方を楽しめるお店として、地元市民の憧れの存在となりました。お年寄りの中には、東洋軒でナイフとフォークの使い方を初めて覚えたという方も多いといいますから、地域の食文化そのものを切り開いてきたお店といえるでしょう。
火災を乗り越えて、今日の名店へ
長い歴史の中には、苦難の時期もありました。2代目の丞(すすむ)さんに引き継がれた後も店は順調に発展していましたが、1983年に店舗が火災に見舞われます。丞さんが若くして亡くなったあと、3代目の博之さんが再起を誓い、小さな出前専門店からゼロベースで出直しました。
その後、着実に信頼を積み上げ、1995年には現在の店舗に新築移転を果たしました。現在の場所に移ってから30年。今ではその行列が別府の風景の一部になっているほどの人気を誇ります。
引退した3代目の博之さんは「熊八の『旅人をねんごろにせよ』という言葉通り、観光客をもてなし、食文化を守り続けてきた」と語っています。旅人を温かく迎えるという別府の気風が、この一店の中にも脈々と受け継がれているのです。
とり天はどうやって生まれたのか
「鶏ノカマボコノ天麩羅」が原点
大分初のレストランとして西洋料理と中華料理の両方を提供していた東洋軒で、とり天がメニューに登場したのは昭和初期のことです。当時は「炸鶏丸(鶏ノカマボコノ天麩羅)」と呼ばれていたとのこと。なんとも古風な名前ですね。
名物のとり天は、日本の天ぷらをヒントに初代の宮本四郎が考案したものです。新鮮な卵、小麦粉と片栗粉の衣でやわらかく揚げたとり天は多くの客に愛される看板メニューとなり、歴代の料理人が味を極めながら、大分県内に広まっていったとされています。
中華料理を和風にアレンジした一皿が、いつしか地域全体のソウルフードへと育っていった——そんな大きなストーリーが、この一品には詰まっています。
東洋軒のとり天、ここがすごい
素材・下ごしらえ・揚げ方、すべてに流儀がある

お店の公式写真
東洋軒のとり天は、ほかのとり天と何が違うのでしょうか。その答えは、食材の選び方から仕上げまで、すべての工程にこだわりが宿っている点にあります。
使う鶏肉は九州産若鶏のもも肉。皮をすべて取り除いたうえで、繊維に沿ってそぎ切りにした細長い形が特徴です。一口食べたときに均一においしさが広がるよう、丁寧に整えられています。
下味のつけ方も独自です。地元の醬油蔵に特注した醬油に、ニンニクとゴマ油を加えてつくるタレにひと晩漬け込みます。こうすることで、揚げたときにふっくらと仕上がり、口の中でホロホロとほどけるやわらかさになるのだといいます。
さらに、衣にも東洋軒ならではのこだわりがあります。衣には水を使わないのが東洋軒流。代わりにゴマ油を加えることで、サクッとした軽い食感に仕上げています。水を使わないというのは、一般的な天ぷらの常識を外れた独特の製法です。ゴマ油のコクと香りが衣にしっかり入り込み、それが唐揚げとも天ぷらとも違う、東洋軒独自の風味を生み出しているのです。
揚げ方も職人技の見せどころ。東洋軒の「本家とり天」は天ぷらというよりもフリッターに近く、アメリカンドッグのようにふわふわでサクサクとしていながら、中の鶏肉はジューシーに仕上がっています。この絶妙なコントラストこそが、多くのリピーターを生み出す理由です。
食べ方にも作法あり
とり天の食べ方は、カボス酢醤油と辛子が基本です。ご飯と一緒に食べるなら通常のとり天、お酒とともに楽しむならゆずとり天がおすすめとも言われています。
最初はそのまま一口。次にカボス酢醤油をさっとつけて。最後に辛子も加えて——この三段階で食べることで、一皿のとり天から異なる表情が楽しめます。大分の人々がとり天をポン酢や酢醤油で食べる習慣は、東洋軒から始まったといっても過言ではないでしょう。

ゆずとり天という、もうひとつの名作
東洋軒にはもうひとつ、「ゆずとり天」という逸品があります。北海道・北陸産昆布の一番ダシに香り高い柚子を合わせ、新鮮な鶏卵をふんだんに使い、ひと晩昆布と漬けおきしたもも肉で仕上げた逸品です。柚子の香りと飽きのこない塩味で仕上げられています。
こちらは塩でいただくスタイル。通常のとり天よりもさっぱりとした後味で、柑橘の爽やかな香りが口いっぱいに広がります。初めて訪れた方には、通常のとり天とゆずとり天の両方を注文して食べ比べることを強くおすすめします。
実は中華料理の名店でもある
多くの方は「東洋軒=とり天」のイメージを持っていると思いますが、実際には中華料理の老舗でもあります。メニューにはとり天以外にも、麻婆豆腐や酢豚、八宝菜など中華料理が豊富に揃っています。
麻婆豆腐は生姜が効いた甘い味付けで美味しいと評判で、とり天ばかりに気を取られていると損をしてしまうほどの仕上がりだと、多くの訪問者が口をそろえます。
座席数は100席あり、お座敷の半個室円卓や、テーブル席の個室も完備しています。家族連れでも、グループでも、一人でも入りやすい店内の造りになっていますので、さまざまなシーンで利用できます。
名物は料理だけじゃない! 中村さんのパフォーマンス
東洋軒に来たなら、もうひとつお楽しみがあります。それが、駐車場を守る警備員・中村さんの存在です。満面の笑みと、プロのパントマイマーも顔負けのアクションで車を誘導してくれる中村さんは、東洋軒名物のひとりとして広く知られています。
「オモウマい店」への出演以来、「中村さんに会いたくて来た」というファンも増えているほどの人気ぶりです。筆者も番組で観ましたよ!
車で向かった先で待ち構えている、あの笑顔と大げさなくらいの身振り手振り。思わず笑顔になってしまうそのパフォーマンスは、長い行列で少し疲れた体と心をほっこりと温めてくれます。お味と駐車場係りの中村さんにほっこりさせてもらえる、そんなお店です、と常連客も語っています。グルメと人情が一体となっているのが、東洋軒の真骨頂といえるかもしれません。
行列必至! 賢い訪問のコツ
東洋軒は「行列店」として名高く、週末は開店前から多くの人が並ぶことで知られています。平日でも40分待ちは珍しくなく、日曜日などは30組以上の待ちになることもあります。
賢い訪問のコツは、開店前に到着して名簿に名前を書いておくことです。開店15〜20分前に並べば、一巡目での入店が期待できるようです。また、行列が落ち着いた時間帯を狙うか、トキハ別府店(百貨店の支店)を利用するという手もあります。本店の行列に比べてずっと入りやすく、とり天の味は変わりません。
店舗の混雑状況によってはラストオーダーの時間が早まることもあるため、時間に余裕を持って早めの来店が推奨されています。旅行の計画に組み込む場合は、なるべく序盤に訪問しておくのが賢明でしょう。
100年を経て、次の100年へ
4代目の稲尾徹社長は「一日一日を積み上げてきた。これから先の100年もお客さま、従業員、その家族と一緒に歩んでいきたい」と話しています。
大正時代に一人の料理人が「旅人をねんごろにせよ」という精神のもと始めた一軒のレストランが、100年の時を経て大分の食文化の象徴となりました。その看板メニューのとり天は、今や全国の人々が大分を訪れる理由のひとつになっています。
別府の温泉に浸かって、東洋軒のとり天を食べる。それだけで、大分の旅は大満足になること間違いなしです。
店舗情報
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