盛岡では“レバ刺し”を合法的に食べている!?その正体は「森のレバ刺」だった
皆さん、こんにちは!
2026年6月16日(火)夜、テレビ東京系で放送の「ありえへん∞世界『衝撃映像&衝撃㊙グルメSP&秋田人vs山形人vs岩手人㊙生態調査』」。
岩手・山形・秋田という、東北の隣り合う三県を徹底比較するという、なんとも興味をそそる内容です。なかでも筆者の心をぐっとつかんだのが、「岩手県盛岡人…“レバ刺し”を合法的に食べている!?」という特集でした。
ご存じのとおり、牛の生レバー(レバ刺し)は全国どこでも提供が禁止されているはずです。それなのに、盛岡では“合法的に”レバ刺しを楽しんでいるというのですから、これは聞き捨てなりません。今回はその正体を、しっかり調べてまとめてみました。
そもそも、なぜレバ刺しは食べられなくなったのか
まずは前提のおさらいです。
牛の生レバーは、2012年7月1日から、飲食店などでの生食用としての販売・提供が法律で禁止されました。食品衛生法にもとづく、厚生労働省の規制によるものです。
理由は食中毒のリスクにあります。牛のレバーの内部から、腸管出血性大腸菌(O157など)が検出されることがあり、しかもそれを安全に取り除く方法が現時点では確立されていません。表面を加熱しても、内部の菌までは死滅させられない。だからこそ「生で出す方法がない」という判断になり、全国一律で禁止になったというわけです。
ファンにとっては、なんとも残念な話でした。あの独特のねっとりとした舌ざわりと、ごま油と塩の相性は、ほかの何にも代えがたいものがありましたから。
盛岡・岩手の「合法レバ刺し」の正体はキノコだった

画像引用:https://naganekinoko.com/
そこで登場するのが、岩手で親しまれている“もうひとつのレバ刺し”です。その正体は、なんと天然のキノコ。「アミタケ」というキノコでした。
アミタケは、イグチ科ヌメリイグチ属に分類されるキノコで、梅雨から秋にかけて、おもにアカマツやクロマツなどの松林の地面に生えます。傘の大きさは大きくても10センチほど。強いぬめりと、しっかりとしたうま味が特徴で、キノコ狩りでも人気の高い一種です。名前は、独特の見た目を「網代(あじろ)」になぞらえて付けられたといわれています。
このアミタケ、最大の特徴は「加熱すると色が変わる」こと。生のときは黄土色や黄褐色をしているのですが、お湯でさっと茹でると、みるみるうちに赤紫色へと変化していくのです。
そう、この赤紫色こそが、レバ刺しそっくりに見える正体です。色だけでなく、ぷりっとした弾力のある歯ごたえも、生レバーを思わせるところがあります。これをごま油と塩でいただけば、見た目も食感も、まるでレバ刺し。岩手の焼肉店や飲食店でも一品として提供されるほど、地元で親しまれている食べ方なのです。
茹でることで色が変わるという性質は、アミタケ狩りをする人にとっては「見分けやすい安心なキノコ」としても知られています。松林が近くにある地域では、昔から秋の味覚として、味噌汁や炊き込みごはん、和え物などにも使われてきた、なじみ深いキノコでもあります。
名物商品「森のレバ刺」は岩手・洋野町生まれ
この“キノコのレバ刺し”を、誰もが手軽に楽しめる商品に仕立て上げたのが、岩手県九戸郡洋野町にある「株式会社 長根商店」です。

長根商店が手がける看板商品が、その名もずばり「森のレバ刺(天然あみたけ刺)」。2012年に牛レバーの生食提供が禁止されたことを受け、「きのこ屋として何かできることはないか」という思いから生まれた一品だそうです。

ここで正直にお伝えしておきたい豆知識がひとつ。アミタケは岩手の松林でも採れる身近なキノコですが、長根商店の「森のレバ刺」に使われているアミタケは、実は中国雲南省からチベット自治区にかけての、ヒマラヤ山脈にほど近い標高3,000m級の山岳地帯で採れた天然あみたけなのです。

天然アミタケ
現地におもむいた社員が、成長段階のなかでもっとも味の良い「成菌」を一本一本ていねいに選び、現地工場でさっと茹でて急冷。そのあと青森県八戸市の港に荷揚げされ、植物検疫を受けてから、ていねいに洗浄・品質確認をして製品になります。岩手の技術と、世界の自然の恵みが合わさった一品、というわけですね。
独自の殺菌方法によって、冷蔵庫に入れなくても常温で保存・陳列できるのも、お土産として優秀なポイントです。
おいしい食べ方
食べ方はとてもシンプルです。
- 中身をザルにあけ、軽く水洗いします
- 水気をしっかり切ります
- 小皿に注いだごま油につけていただきます
アミタケにはもともと薄く塩味がついているので、そのままでも十分おいしくいただけます。物足りない方は、塩を少し加えてもよいでしょう。白髪ねぎを添えると、見た目も本格的なレバ刺し風になり、お酒のおつまみにぴったりです。ビールはもちろん、冷酒や焼酎にもよく合いそうですね。
どこで手に入る?
「森のレバ刺」は、店頭でも通販でも手に入ります。
◎店頭で買うなら 長根商店が運営する直売所「きのこの駅」(岩手県洋野町)で購入できます。営業時間は10時から15時まで、水曜定休です。岩手・三陸方面へ旅行する際には、立ち寄ってみる価値ありです。
◎通販・お取り寄せ
- 長根商店の公式オンラインショップ(FC2カートのお取寄せページ)
- 一般社団法人SAVE IWATEのオンラインショップ「りあすぱーく」
- 「東北わくわくマルシェ」(BASE)
- Yahoo!ショッピングや楽天市場などの各種通販サイト
おうちにいながら、岩手の“森のレバ刺”を取り寄せられるのはうれしいところです。お酒好きの方への贈り物にも喜ばれそうです。
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◎ふるさと納税でも 洋野町のふるさと納税の返礼品としても登場しています。「ふるさとチョイス」などで、寄付額13,000円から「森のレバ刺×5個」といったセットを選ぶことができます。地域への応援もできて、珍しいおつまみも味わえる。一石二鳥ですね。
まとめ
「盛岡では合法的にレバ刺しを食べている」——その正体は、茹でると赤紫色に変わる天然キノコ「アミタケ」を使った、まるでレバ刺しのような一品「森のレバ刺」でした。
牛レバーの生食が禁止されてしまった今、色も食感も楽しめるキノコの“レバ刺し”は、まさに発想の勝利。岩手の食文化と、つくり手の情熱が生んだ、ありそうでなかった珍味です。
レバ刺しが恋しい方も、岩手のお土産を探している方も、ぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか。番組を観たあとに取り寄せれば、東北グルメの奥深さを、自宅でじっくり堪能できそうです。


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