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『カンブリア宮殿』森下篤史とは何者?「ステーキのあさくま」を復活させた79歳社長の驚きの経歴
2026年9月24日放送のテレビ東京系『カンブリア宮殿』に登場するのは、テンポスホールディングス社長の森下篤史(もりした・あつし)さんです。
今回のテーマは、「“飲食店の救世主”驚き再生術」。番組では、かつて深刻な経営危機に陥っていた老舗レストランチェーン「ステーキのあさくま」を立て直した森下さんの経営手腕に迫ります。放送は通常より遅い、9月24日(木)夜11時21分からです。(テレ東・BSテレ東)
筆者は大阪・西梅田の ステーキのあさくま 西梅田ハービスプラザ店 を取材も兼ねて訪れたことがありますが、ハンバーグやステーキはもちろん、サラダバーまで充実していて、「これは人気になるのも分かる」と感じたお店です。
しかし、その「あさくま」が一時は経営危機に陥っていたとは意外でした。
そして、その再生を主導した森下篤史さんは、79歳にして今も現役の経営者。しかも、その人生を調べてみると、かなり波乱万丈です。

画像引用:社内報2020年11月号
「ステーキのあさくま」とは?1948年創業の老舗
「ステーキのあさくま」を運営する株式会社あさくまは、1948年12月10日創業という長い歴史を持つ会社です。
1962年には愛知県日進市に、ステーキレストラン1号店となる「ドライバーズコーナー・キッチンあさくま」を開店。その後、名古屋市周辺を中心に、駐車場を備えたロードサイド型レストランを次々と展開しました。(あさくま)
現在では当たり前になった郊外型ファミリーレストランの先駆けのひとつともいえる存在です。
さらに、鉄板の上に置かれた熱い「ペレット」で、客が自分好みの焼き加減に調整するスタイルも、あさくまが考案・開発したものだと同社は説明しています。
単なるステーキチェーンではなく、日本の外食文化の歴史にも関わってきた老舗なのです。
名物は肉汁たっぷり「あさくまハンバーグ」
現在のあさくまを代表する料理のひとつが、牛100%の「あさくまハンバーグ」です。
鉄板にのせられた大きなハンバーグは肉の存在感があり、熱々の状態で提供されます。
西梅田ハービスプラザ店のグランドメニューにも、「牛100%あさくまハンバーグ」「牛100%学生ハンバーグ」をはじめ、豪州産テンダーロイン、米国産サーロイン、豪州産ランプステーキ、チキンステーキ、シーフードとのコンビメニューなどが並んでいます。
筆者も実際に食べましたが、やはり肉料理がしっかりおいしい。老舗らしい安心感がありながら、堅苦しくないところも「あさくま」の魅力だと思います。
実はサラダバーがものすごい
そして、現在の「あさくま」を語るうえで欠かせないのがサラダバーです。

公式サイトでは「45品目以上のサラダバー」を展開しており、野菜だけではありません。
ライス、カレー、名物のコーンスープ、惣菜、フルーツ、スイーツ、ソフトクリームに加え、店舗によっては自分で焼くたい焼きやワッフルまで用意されています。従来より品数を1.5倍に増やしたとされています。

つまり「ステーキを注文したら野菜も少し食べられる」というレベルではなく、サラダバーそのものが店を訪れる目的になり得る内容なのです。
この部分こそ、今回の『カンブリア宮殿』でも重要なポイントになりそうです。
西梅田店は2026年オープン!大阪でも楽しめる「あさくま」
筆者が訪れた西梅田ハービスプラザ店は、2026年2月20日にオープンした新しい店舗です。

ハービスPLAZA地下2階という、梅田でもアクセスのいい立地。公式情報によると84席・22卓を備えています。

撮影:筆者
ランチメニューも比較的利用しやすく、2026年9月現在の公式メニューでは、
- ハンバーグ150g……税込1,100円
- あさくまハンバーグ180g……税込1,408円
- 学生ハンバーグ180g……税込1,408円
- カリカリチキンステーキ180g……税込1,298円
- スペシャルランチプレート……税込1,738円
- 米国産サーロインステーキ150g……税込3,025円
などが掲載されています。ランチにはライスとコーンスープが付き、サラダバーやドリンクバーを追加するセットも用意されています。
口コミでも、ハンバーグの肉汁、サラダやデザートの種類、コーンスープなどを評価する声が見られます。特に「あさくまのコーンスープ」は根強い人気があり、西梅田店でも何杯も飲んだという投稿がありました。
筆者が訪れたときも感じましたが、肉だけではなく「いろいろ食べられる楽しさ」があるのが、あさくまの強さなのでしょう。
ところが「あさくま」は経営危機に陥っていた
現在の人気からは想像しにくいのですが、「あさくま」には厳しい時代がありました。
テレビ東京が2015年に森下篤史さんを特集した際の資料によれば、あさくまは一時、年商180億円を誇るレストランチェーンでした。
しかし、無理な出店や外食産業の競争激化などによって事業が縮小。年商はピーク時の約6分の1近くにまで落ち込んだといいます。
そこへ乗り込んだのが森下篤史さんでした。
2006年、テンポスバスターズとあさくまが資本・業務提携。森下さんはあさくまの再建に着手し、2008年には社長に就任しています。
今回の『カンブリア宮殿』では、45種類のサラダバーなどを含め、あさくまをV字回復させた戦略が紹介される予定です。
森下篤史さんはどんな人物?学歴・経歴を調査
ここからは、その森下篤史さんについて見ていきましょう。
森下さんは1947年、静岡県生まれ。2026年現在79歳です。
学歴は、静岡大学教育学部卒業。
1971年に卒業後、東京電気(現在の東芝テック)静岡支店へ入社しました。テレビ東京の公式プロフィールでも、この学歴と経歴が確認できます。
教育学部卒というのが意外ですね。
しかし会社員時代から営業力を発揮し、のちの著者プロフィールでは、入社4年でトップセールスマンになったと紹介されています。
36歳で起業、食器洗浄機メーカーを設立
森下さんの人生が大きく変わったのは36歳のころです。
1983年、業務用食器洗浄機を製造・販売する「KyoDo(キョウドウ)」を設立しました。
最初からすべてが成功したわけではありません。
事業拡大を狙って回転寿司や英会話学校などにも手を出したものの、失敗を経験したことがテレビ東京の過去の特集でも紹介されています。
森下さんの経営者人生は、「失敗をしない経営者」というより、失敗しても次の手を打ち続けてきた経営者といったほうが近いでしょう。
テレビ番組を見て「中古厨房機器」に目を付ける
そして森下さんに大きな転機が訪れます。
テレビでリサイクル会社が紹介されているのを見たことをきっかけに、中古品ビジネスに注目しました。
そして1997年に「テンポスバスターズ」を創業します。
扱ったのは、中古の厨房機器です。
飲食店が閉店すれば、冷蔵庫、製氷機、シンク、ガスレンジ、調理台など大量の厨房設備が不要になります。一方、新しく飲食店を始める人にとって、新品の厨房設備を一式そろえるのは大きな負担です。
そこで中古厨房機器を買い取り、再生して販売する。
いま考えれば合理的なビジネスですが、当時としては非常にユニークでした。
1997年に1号店を開業すると事業を拡大し、2002年には株式上場。現在はテンポスバスターズだけでなく、内装、集客、情報サービス、飲食店経営などへ事業領域を広げています。2017年には持株会社体制へ移行し、「テンポスホールディングス」となりました。(株式会社テンポスホールディングス – 飲食店向け中古厨房機器販売)
「日本一潰れた店を見てきた」から分かること
今回の番組予告で特に印象に残るのが、森下さんの
「日本一潰れた店を見てきた」
という言葉です。(テレ東・BSテレ東)
中古厨房機器を仕入れるという仕事の性質上、テンポスは数多くの閉店する飲食店を見てきました。
なぜこの店は潰れたのか。
なぜ隣の店は生き残ったのか。
価格なのか、メニューなのか、接客なのか、人材なのか、立地なのか。
厨房機器を売るだけではなく、膨大な数の飲食店の成功と失敗を見続けてきた経験が、森下さん独自の「飲食店再生」のノウハウにつながっているのでしょう。
実際、現在のテンポスグループは厨房機器販売だけでなく、飲食店の開業・経営を総合的に支援する方向へ事業を拡大しています。
79歳でも現役、「人を動かす」独特の経営者
森下さんの経営で面白いのは、人事の考え方です。
過去の『カンブリア宮殿』では、自分で異動先を探す「フリーエージェント制度」、他部署の社員をスカウトする「ドラフト制」、さらには「社長のイス争奪戦」まで導入していたことが紹介されました。
根底にあるのは、「自分の人生は自分で決める」という考え方です。
会社が社員を管理するのではなく、競争させ、任せ、本人に決断させる。
かなり型破りな経営者です。
しかし、その発想を「あさくま」の再建にも持ち込み、メニューだけでなく、そこで働く人たちの意識や組織そのものにも手を入れていったことが、再生につながったとされています。
店舗情報
店名: ステーキのあさくま 西梅田ハービスプラザ店
住所: 大阪府大阪市北区梅田2-5-25 ハービスPLAZA B2F
営業時間: 11:00~15:00(L.O.14:30)、15:00~22:30(L.O.21:30)
席数: 84席・22卓
定休日: 施設に準じる
特徴: ステーキ、ハンバーグ、サラダバー、コーンスープ、カレー、デザートなど
※営業時間・メニュー・価格は変更される場合があります。(あさくま)
まとめ
2026年9月24日の『カンブリア宮殿』で特集される森下篤史さん。
静岡大学教育学部を卒業して会社員となり、36歳で起業。食器洗浄機メーカーを経て、1997年に中古厨房機器を扱うテンポスバスターズを創業しました。
そして2006年から、経営危機に陥っていた老舗「ステーキのあさくま」の再建に着手。サラダバーの充実など、単にステーキを提供するだけではない「店に行く楽しさ」を作り出し、現在の人気につなげてきました。
筆者も西梅田店を訪れ、料理のおいしさを実際に体験しています。それだけに今回の番組を見て、「この店の裏側に、そんな再生物語があったのか」と知ると、ますます興味が湧きます。
79歳になった現在もテンポスホールディングスを率いる森下篤史さんは、なぜ潰れる店と繁盛する店を見分けられるのか。
そして「あさくま」をどう蘇らせたのか。
飲食店好きにとっても、経営に興味がある人にとっても、今回の『カンブリア宮殿』はかなり面白い放送になりそうです。
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