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2026年9月27日(日)放送の「遠くへ行きたい」は、庭師・タレントの村雨辰剛さんが広島県を旅します。
今回のテーマは「安芸灘とびしま海道 微笑みの島」。呉市から下蒲刈島、大崎下島へと向かい、瀬戸内海の美しい風景や島の暮らし、歴史、グルメに触れる旅です。
その中で筆者がとくに気になったのが、呉市にある「海軍さんの料亭 五月荘(さつきそう)」です。
なんとこちら、明治時代から続く老舗料亭。かつて海軍関係者にも愛された店で、現在も海軍ゆかりの料理を味わうことができます。
番組では、昔の海軍のレシピを再現した料理が登場するようです。
なかでも注目したいのが「海軍御膳」3,300円。
肉じゃが、鯨カツ、鯛のけんちん蒸し、鯛の釜めし……。料理を眺めているだけでも、呉という町が歩んできた歴史が伝わってくるようです。
いったいどんなお店なのでしょうか。
「海軍さんの料亭 五月荘」とは?

公式写真:店舗外観
「海軍さんの料亭 五月荘」は、広島県呉市本通にある日本料理店です。
創業は明治34年(1901年)。初代店主の井口清吾さん、初代女将の井口美喜野さんによって営業が始まりました。
当時の呉は日本有数の軍港として発展していた町です。五月荘も海軍関係者からひいきにされ、公式サイトによると、自衛隊内に残る記録文書にも五月荘を指す記述が残っているといいます。
とくに潜水艦関係者が五月荘を利用することが多かったとされ、現在では「海軍さんの料亭」という名前そのものが店の大きな特徴になっています。
しかし、その歴史は決して平坦ではありません。
1945年の呉軍港空襲によって五月荘は全焼。それでもわずか2年後には営業を再開し、その後も店を守り続けました。
1973年には現在の建物に建て替えられ、2016年、創業115年を機にリニューアルオープン。現在は四代目の池田佳幸さん、女将の池田聖子さんへと歴史が受け継がれています。
100年以上にわたり呉の町とともに歩んできた、本当の意味での老舗なのですね。
店内には貴重な海軍資料も
五月荘の魅力は料理だけではありません。
店内には「日露海戦海図」をはじめ、「軍艦陸奥ノ図」、旧海軍大臣・海軍大将の嶋田繁太郎による書、日露戦争の凱旋記念の杯、旧海軍で使用されたイカリマーク入りの電球など、さまざまな歴史資料が残されています。
所蔵品の一部は大和ミュージアムにも寄贈されているそうです。
食事をしながら呉と海軍の歴史に触れられるところも、一般的な料亭とは少し違う五月荘ならではの魅力でしょう。
「遠くへ行きたい」海軍御膳3,300円

海軍御膳(公式写真)
今回の番組で注目されるのが「海軍御膳」です。
現在公式サイトに掲載されている手土産なしの海軍御膳は3,300円(税込み)。
内容は、
・旬の小鉢
・お造り三種盛り
・海軍さんの肉じゃが
・鯨カツ
・名物 鯛の釜めし
・海軍さんの鯛のけんちん蒸し
・音戸ちりめん
・香物
・汁物
・幻の白玉ぜんざい
という充実ぶりです。
ただ豪華な御膳というだけではありません。
呉海軍グルメの観光資料によれば、海軍御膳には旧海軍のレシピをもとに再現した料理が組み込まれており、例えば「鯛のけんちん蒸し」は一等巡洋艦「愛宕」、「ウェールスモールカツレツ」は戦艦「長門」にゆかりを持つ料理として紹介されています。
料理そのものが、いわば“食べられる歴史資料”になっているわけです。
海軍さんの肉じゃがも登場

もちろん「海軍さんの肉じゃが」も見逃せません。
呉といえば「海軍肉じゃが」で知られる町です。
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「肉じゃが」発祥の地はどこ?舞鶴か呉か?決着がつかない決定的な理由とは?
五月荘の海軍御膳でも肉じゃがが一品として組み込まれており、海軍料理の世界を手軽に体験できます。
さらに、鯨カツが入っているのも面白いところ。
現在の食卓では鯨料理を食べる機会はかなり少なくなりましたが、こうした料理が並ぶことで、現代の和食店とは違った世界観が生まれています。
歴史好きでなくても、単純に「これはどんな味なんだろう?」と興味をそそられますね。
名物は「鯛の釜めし」
五月荘を訪れるなら、ぜひ味わってみたいのが「鯛の釜めし」です。
呉市の資料でも、五月荘の鯛釜めしは当時のレシピを職人が再現した人気料理として紹介されています。2025年には「海軍さんたちに愛された鯛釜めしの素」という商品にもなっています。
五月荘では出汁にもかなりこだわっています。
北海道産の真昆布と国産鰹節を使い、職人が毎朝出汁を取っているとのこと。公式サイトによれば、この出汁は大学研究者による分析も行われ、昆布のグルタミン酸と鰹節のイノシン酸を引き出したものだとされています。
そんな出汁で炊き上げる鯛の釜めしですから、これは期待してしまいます。
幻の白玉ぜんざいとは?
さらに気になる名前が「幻の白玉ぜんざい」。
海軍御膳の最後に甘味として付いてきます。
今回の「遠くへ行きたい」の番組紹介では、「大和が沈んだ日の幻の夜食」も登場すると予告されています。
料理を単なる“昔のメニュー”として出すのではなく、その料理が食べられていた時代や背景とともに紹介されるところが、今回の放送の大きな見どころになりそうです。
普通のランチメニューも充実
「海軍料理だけのお店なの?」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。
五月荘は通常の和食ランチもかなり充実しています。
例えば「彩月御膳」は2,750円。旬の小鉢、お造り三種盛り、肉じゃが、天ぷら、鯛の釜めし、茶碗蒸し、音戸ちりめんなどが付く人気の御膳です。

彩月御膳
「かご御膳」は2,310円、「よりどり膳」は2,530円、「やわらかステーキ御膳」は3,080円、「広島牛溶岩焼 和牛御膳」は4,180円。

かご御膳
ほかにも「こだわり穴子重」2,530円、「三河一色産うな重」4,180円などがあります。
呉観光で少し贅沢な昼食を食べたいときにも利用しやすそうです。
夜は本格的な会席料理
夜になると、五月荘らしい本格的な料亭の世界を楽しめます。

公式サイトでは会席料理が8,800円、11,000円。さらに5,500円、6,600円のプランも用意されています。
内容は先付、前菜、椀物、造里、焼物、蓋物、油物、留肴、食事、止碗、水菓子など。
季節の食材を取り入れた会席料理で、接待や会食、お祝い事、顔合わせ、法事などにも利用されています。
呉の地酒も豊富で、「千福」「雨後の月」「宝剣」「賀茂金秀」など広島らしい日本酒を料理と一緒に楽しめます。
歴史ある料亭の個室で地酒と会席料理……。夜の五月荘も魅力的ですね。
料理へのこだわりもすごい
長い歴史だけに頼っていないところも五月荘の魅力でしょう。
食材は、生本鮪、広島ブランド牡蠣「かき小町」、広島牛、契約農家から仕入れる野菜など、質を重視。
魚介類については市場や地元漁師から仕入れるなど、新鮮さにもこだわっています。
つまり、海軍料理という“物語”を楽しみながら、きちんと職人が作る本格的な日本料理も味わえる店なのです。
五月荘の口コミは?
口コミを見ても、「歴史ある海軍御用達の料亭」という雰囲気に魅力を感じている人が目立ちます。
実際に訪れた人からは、料理が一品一品丁寧に作られていることや、釜めしのおいしさ、店内の雰囲気、接客などを評価する声が見られます。
また、会席料理を利用した人からは料理だけでなく、歴史を感じさせる空間そのものを楽しんだという感想もあります。口コミサイトでは2026年3月更新の投稿で、料理の見た目や味、長く受け継がれてきた伝統を評価する声も確認できます。
単純に食事をするだけではなく、「呉に来た」という実感まで味わえるお店なのでしょう。
店舗情報
店名: 海軍さんの料亭 五月荘(さつきそう)
住所: 広島県呉市本通2-4-10
アクセス: JR呉線「呉駅」から徒歩約14分
営業時間:
ランチ 11:30~14:30(L.O.14:00)
ディナー 17:30~21:30(L.O.20:30)
定休日: 火曜日
電話番号: 0823-21-5121
駐車場: 専用駐車場なし。近隣にコインパーキングあり
備考: 全館禁煙。個室あり。会席コースは事前予約推奨。
※営業時間や料理内容、価格は変更される場合があります。来店前に公式サイトや店舗への確認をおすすめします。
まとめ
2026年9月27日放送の「遠くへ行きたい」で村雨辰剛さんが訪れる広島県呉市。
その旅で登場する「海軍さんの料亭 五月荘」は、明治34年創業という長い歴史を持ち、旧海軍とのつながりを今に伝える貴重な料亭です。
なかでも「海軍御膳」3,300円は興味深いですね。
海軍さんの肉じゃが、戦艦「長門」にゆかりを持つ鯨カツ、鯛のけんちん蒸し、名物の鯛釜めし、幻の白玉ぜんざい……。
普通の観光地グルメとは一味違い、一皿一皿の向こうに呉の歴史が見えてきます。
「昔の海軍では、こんな料理を食べていたのか」
そう想像しながら味わうのも面白そうです。
そして五月荘は、歴史だけの店ではありません。旬の魚介や広島牛、丁寧に取った出汁を使った本格的な日本料理を味わえる老舗料亭でもあります。
大和ミュージアムを訪れたあと、五月荘で海軍御膳をいただく――。呉を訪れるなら、そんな“歴史と食を巡る旅”も一度体験してみたくなりますね。
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