このお店、なんと朝5時にオープンするのですが、開店早々からお客さんが押し寄せ、あっという間に満席になってしまうという人気ぶりです。
しかも、お客さんの顔ぶれが実にユニークです。
市場で働く人たちをはじめ、夜勤明けの会社員、仕事を終えたホスト、これから出勤する人など、さまざまな職業の人たちが朝から食事を楽しんでいます。
さすがは眠らない街・新宿ですね。
番組で紹介された料理も、どれもおいしそうでした。
なかでも筆者が気になったのは、名物の「豚バラ生姜焼き定食」(1400円)です。
一般的な生姜焼きとは違って、フライパンで香ばしく炒めるのではなく、特製スープで煮るように仕上げるという独特の調理法です。
そのため、豚バラ肉はやわらかく、しかも、旨みたっぷり。つゆだくの生姜焼きは、ご飯との相性も抜群だそうです。
これは一度食べてみたいですね。
いったい、どんなお店なのでしょうか。
今回は「伊勢屋食堂」の歴史やこだわり、人気メニュー、口コミなどを詳しくご紹介します。
伊勢屋食堂とは?1951年創業、淀橋市場の老舗食堂

「伊勢屋食堂」があるのは、東京都新宿区北新宿の「東京都中央卸売市場淀橋市場」の敷地内です。
淀橋市場は、1939年に開場した歴史ある青果市場。新宿という大都会にありながら、昔ながらの市場の風景が残っている場所です。
伊勢屋食堂の創業は1951年(昭和26年)。すでに75年もの歴史を誇る老舗です。
もともとは、のり巻きや赤飯、団子などを扱う店でしたが、その後、定食料理を充実させ、現在のような大衆食堂へと発展していきました。
現在の店主は田中博さん。和食店や焼き鳥店などで修業を積み、2003年に家業へ加わったそうです。
先代から受け継いだ昔ながらの料理を大切にしながら、新しいメニューも取り入れてきました。
お店の公式サイトには、世代を越えて伝えたい味を守り、ふと思い出したときに帰ってこられる食堂でありたいという思いが紹介されています。
何とも素敵ですね。
料理はもちろんですが、長年通い続ける常連客にとっては、かけがえのない場所なのでしょう。
朝5時から満席!夜勤明けのホストも集まる不思議な食堂
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伊勢屋食堂の大きな特徴は、営業時間です。
なんと、朝5時から午後2時まで。
早朝から営業するのは、市場で働く人たちの生活に合わせてきたからでしょう。
市場の朝はとにかく早いものです。一般の人たちがまだ眠っている時間帯に、すでに活気にあふれています。
ところが、現在の伊勢屋食堂は、市場関係者だけのお店ではありません。
番組でも紹介されましたが、夜勤明けの人、仕事を終えたホスト、出勤前の会社員など、実にさまざまなお客さんが訪れます。
ある人にとっては朝食ですが、別の人にとっては仕事終わりの夕食のようなものです。
同じ朝5時でも、人によって生活の時間帯がまったく違うわけですね。
そんな人たちが同じ食堂で、おいしいご飯を食べているのです。
店内はわずか20席。飾り気のないテーブル席が並び、昔ながらの昭和の食堂といった雰囲気です。
開店直後から満席になるというのも納得できます。
名物「豚バラ生姜焼き定食」1400円!炒めず煮るのが旨さの秘密

食べログより

伊勢屋食堂を訪れたら、ぜひ食べてみたいのが「豚バラ生姜焼き定食」です。
番組で紹介された価格は1400円。
実は、この生姜焼きには、一般的な生姜焼きとは違う大きな特徴があります。
それは、肉を強火で炒めるのではなく、特製スープで煮るように調理することです。
使用するのは豚バラ肉。特製スープと醤油で味を整え、すりおろした国産生姜やネギを加えて仕上げます。
肉はスープの中でじっくりと火が通るため、しっとりやわらかい仕上がりになります。
しかも、豚バラ肉から出た脂の旨みがスープに溶け込み、コクのある味わいになるのです。
砂糖などによる強い甘さに頼らず、素材本来の旨みを引き出しているのも特徴です。
たっぷりの生姜が効いた醤油ベースの味付けは、白いご飯との相性も抜群でしょう。
さらに驚いたのは、この調理法が生まれた理由です。
以前、年配の常連客から、肉をもっとやわらかくしてほしいという声があったそうです。
そこで、炒めるのではなく、スープを使って煮焼きにする方法を考案したのだとか。
お客さんの声が、現在の名物料理を生み出したのですね。
料理に添えられた千切りキャベツも、つゆだくのタレとよく合いそうです。
なお、2026年10月には、この豚バラ生姜焼きが新宿区の「新宿逸品」に認定されています。
まさに、地元を代表する一品になったわけです。
人気の「トマトの酢漬け」250円も見逃せない!

生姜焼きと一緒に注文したいのが「トマトの酢漬け」(250円)です。
こちらも番組で紹介されました。
完熟トマトを湯むきし、数種類をブレンドした酢に約1日漬け込んで作るそうです。
トマトの甘みと酢のほどよい酸味が楽しめる、さっぱりした一品です。
豚バラ生姜焼きのように脂の旨みが濃い料理には、こうした酢の物がぴったりですね。
実は、このトマトの酢漬けもテレビドラマ『孤独のグルメ』に登場しています。
もともとは日替わりの副菜でしたが、ドラマで紹介されたことをきっかけに、定番メニューになったそうです。
名物の生姜焼きと一緒に注文する人も多く、伊勢屋食堂を代表する人気料理になっています。
カツ丼、チャーシューエッグなど人気メニューが豊富!
伊勢屋食堂は、生姜焼きだけのお店ではありません。
定食や丼物、魚料理、ちょっとした小鉢まで、実に多彩なメニューがそろっています。
番組で紹介された料理を中心に見てみましょう。
| メニュー | 価格 |
|---|---|
| 豚バラ生姜焼き定食 | 1,400円 |
| カツ丼 | 1,350円 |
| チャーシューエッグ | 1,250円 |
| トマトの酢漬け | 250円 |
| ゴーヤにんにく醤油漬け | 250円 |
2026年10月29日放送の番組で紹介された価格。税込表記。
カツ丼(1350円)

昔ながらの食堂らしい、王道のカツ丼です。
ご飯の上に豚カツと卵、玉ねぎを合わせた、食べ応えのある一品。
朝からカツ丼というのも、働く人たちが集まる市場の食堂ならではですね。
チャーシューエッグ(1250円)
こちらも気になる料理です。
チャーシューと卵を組み合わせた一皿で、肉の旨みと卵のおいしさを一度に楽しめます。
いかにもご飯が進みそうなメニューですね。
ゴーヤにんにく醤油漬け(250円)
ゴーヤをにんにく醤油で漬けた小鉢です。
独特のほろ苦さに、にんにくと醤油の風味が加わった一品。
こうした小鉢料理が充実しているのも、伊勢屋食堂の魅力です。
なお、上記以外にも、肉豆腐、豚ロース生姜焼き、親子丼、ポークソテーなどがあります。
月曜日にはカレーライス、木・金・土曜日にはラーメンやタンメン、金曜日にはまぐろの刺身など、曜日限定の料理も楽しめます。
訪れる曜日によって違う味が楽しめるのも、常連客にとってはうれしいところでしょう。
新鮮な市場の野菜と手作りのぬか漬けにもこだわり!
伊勢屋食堂が長く愛されている理由は、主役の料理だけではありません。
実は、野菜や漬物にも強いこだわりがあるのです。
店では、市場で仕入れた新鮮な国産野菜を使用しています。
さらに、自家製のぬか漬けも自慢です。
季節の野菜をはじめ、梨や柿といった果物を漬け込むこともあるそうです。
定食には、この自家製ぬか漬けがサービスで付きます。
また、ご飯の量を選べるのも特徴です。公式サイトでは100グラムから400グラムまでの5段階が案内されています。
少食の人から、朝からしっかり食べたい人まで対応しているのですね。
こうした細やかな気配りも、老舗食堂ならではの魅力です。
『孤独のグルメ』にも登場!井之頭五郎が食べた名物料理
伊勢屋食堂は、2017年4月放送のドラマ『孤独のグルメ Season6』第2話にも登場しています。
タイトルは「東京都新宿区淀橋市場の豚バラ生姜焼き定食」。
松重豊さん演じる井之頭五郎が、淀橋市場で名物料理を味わうという内容でした。
五郎が注文したのは、豚バラ生姜焼きやトマトの酢漬けなど。
ドラマの放送後は、お店の知名度が大きく上昇し、遠方から訪れるファンも増えました。
さらに、『ニノさん』『朝メシまで。』『坂上&指原のつぶれない店』など、数多くのテレビ番組でも紹介されています。
今回の『タクうま』で初めてお店を知ったという方も多いのではないでしょうか。筆者も初めて知りましたけどね。
伊勢屋食堂の口コミ・評判は?
実際に訪れた人たちの口コミを調べてみると、特に評判が高いのは、やはり名物の生姜焼きです。
生姜の風味がしっかり効いていること、肉がやわらかいこと、ご飯によく合うことなどを評価する声が見られます。
また、ボリュームがあって食べ応えがあるという声も目立ちます。
料理だけではなく、店員さんの親切な接客も好評です。
初めて訪れた人にも丁寧に案内してくれるなど、昔ながらの食堂らしい温かい雰囲気が支持されています。
一方、人気店だけに、混雑する時間帯には待ち時間が発生することもあります。
店内は20席と広くないため、ゆっくり長居するというより、しっかり食べて満足するタイプの食堂といえそうです。
2026年に投稿された口コミにも、料理の提供が非常に早かったという感想がありました。
忙しい市場関係者に食事を提供してきた店ならではの、手際の良さなのかもしれません。
まとめ|朝5時から愛される、新宿の名物食堂
今回の『タクうま』で紹介された伊勢屋食堂。
筆者が特に興味を持ったのは、やはり名物の「豚バラ生姜焼き定食」です。
生姜焼きといえば、フライパンで炒めて作るのが一般的ですが、こちらではスープで煮るように調理するというのですから驚きました。
しかも、その調理法が年配の常連客の声から生まれたというエピソードも素敵です。
お客さんにおいしく食べてほしいという気持ちが、料理に表れているのでしょう。
もうひとつ印象的だったのは、朝5時から集まるお客さんたちの顔ぶれです。
市場関係者、ホスト、夜勤明けの人、これから仕事に向かう人。
それぞれ違った生活を送りながら、同じ食堂で温かい料理を楽しんでいます。
75年にわたり、新宿の人たちの胃袋を支えてきた老舗食堂。
伊勢屋食堂は、単においしい定食が食べられるだけではなく、東京という大都会の暮らしを感じられる貴重なお店なのかもしれません。
一度、朝早く訪れて、つゆだくの豚バラ生姜焼きを味わってみたいものですね。
伊勢屋食堂の店舗情報
Iseya Syokudo
東京都中央卸売市場・淀橋市場内
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 店名 | 伊勢屋食堂 |
| 住所 | 東京都新宿区北新宿4-2-1 淀橋市場内 |
| アクセス | JR大久保駅北口から徒歩約7分 |
| 電話番号 | 03-3364-0456 |
| 営業時間 | 5:00~14:00(公式サイト表記のL.O.は14:00) |
| 定休日 | 日曜・祝日・水曜不定休、市場休市日など |
| 座席 | 20席 |
| 支払い | 現金、クレジットカード、PayPayなど |
| 予約 | 公式サイトでは食べログ予約サイト経由のみ案内 |
※市場内へは「南門」から入場してください。大型車両の通行に注意が必要です。営業時間、休業日は変更される場合があります。
公式サイト:伊勢屋食堂 公式ホームページ
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