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皆さん、こんにちは!
2026年7月31日(金)20:00〜20:45、NHK総合「おとな時間研究所」ではハーブが特集されます。
香りを楽しむだけでなく、料理やお茶にも活用できるハーブの世界を、2人の専門家が紹介する内容です。
その1人として登場するのが、北海道旭川市でハーブ農園「Lienfarm(リアンファーム)」を営む石田佳奈子さん。何種類ものハーブをブレンドし、一人一人に合わせたオーダーメイドのハーブティーを提供していることで知られています。
今回は、石田さんの経歴や現在の活動、家族、経営状況などを公開情報をもとにまとめました。
旭川出身、大学時代の留学がすべての始まり
石田佳奈子さんは旭川市出身。もともとハーブや畑とは縁遠い環境で育ちましたが、北海道文教大学在学中の2003年、21歳のときにオーストラリアへ留学したことが人生の転機となります。
ホームステイ先を通じて有機農法や自然療法に触れ、帰国後は文化人類学を専攻しながらアロマセラピーの専門学校に通い、英国IFA(国際アロマセラピスト協会)認定資格を取得しました。
植物療法としてアロマセラピーを学んだものの、原料の植物に触れないまま資格を取ったことに物足りなさを感じ、本場フランスでの学びを決意したといいます。
フランスでの12年間、そして帰郷
卒業後の2005年、精油製造技術を学ぶためフランスへ渡り、語学学校に通ったのちフランス農業省認定の農業学校でハーブを研究しました。
各地の有機ハーブ農家を訪ね歩き、資金が乏しくヒッチハイクで移動することもあったほど、実地で伝統的な蒸留技術を身につけていきます。
ブルターニュ地方の片田舎で自らハーブ農園を立ち上げ、2016年には「Lien」を設立してフランス産ラベンダー精油の日本向け販売を開始。
2017年、12年間のフランス生活に区切りをつけ、故郷・旭川市へUターンしました。
南フランスと緯度や気候が似ている旭川を新たな拠点に選んだことも、大きな決断だったといえます。
新規就農、そして息子の出産
2018年に新規就農し、太陽の動きや月の満ち欠けに合わせて栽培するバイオダイナミック農法と、微生物(EM)を活用した自然農法を組み合わせて40種類以上の有機ハーブ栽培を開始しました。
同じ年、自宅で息子を出産しながらも、わずか3週間後には農作業に復帰したというエピソードからも、そのバイタリティがうかがえます。
当初は600坪、約20種類のハーブからのスタートでしたが、現在は畑の規模を約2ヘクタールにまで拡大し、栽培品目も40〜60種類以上に増えています。
乳がんを機に法人化、経営も軌道に
順調に事業を拡大してきた石田さんですが、事業が軌道に乗った2021年に乳がんが見つかったことをきっかけに生き方を見つめ直し、2022年に「株式会社Lienfarm」として法人化、有機JAS認証を取得しました。
経営面では、2022年の売上が前年比1.3倍となる2,300万円を超えたと報じられており(現在はもっと多いでしょうけど)、法人化を機にスタッフも増え、体制が整いつつあるようです。
今、ハーブティーのほか、精油、芳香蒸留水、ハーブソルト、コーディアル、蜜蝋、さらに自社スキンケアブランド「Pousse」の化粧品まで、商品ラインナップは多岐にわたります。
一人一人に寄り添うオーダーメイドのハーブティー

画像引用:Lienfarm
Lienfarmの大きな特徴が、体調や悩みに合わせて複数のハーブをブレンドするオーダーメイドのハーブティーです。
過去には「ハーブのお便り」という期間限定サービスも展開し、利用者が自分の名前や過去、性格、現在の心身の状態を書いて送ると、それを読み解いた上でぴったりのハーブを調合してくれるという、単なる商品販売にとどまらないきめ細やかなサービスを提供してきました。
季節に合わせたブレンドを毎月届ける定期便も人気を集めています。石田さん自身の長年の知識と経験に裏打ちされたブレンド技術は、フランスと北海道、両方のハーブ文化を知る石田さんならではの強みといえるでしょう。
シングルマザーとして、そして地域への思い
現在はシングルマザーとして子育てをしながら、家族やスタッフの助けを借りて、栽培から収穫、加工までをこなしています。
息子の燈(あかり)くんとともに旭川で暮らし、農業と子育てを両立させてきました。また、収穫したハーブを使ったコスメ作りや、体調に合わせたハーブティーのブレンド体験を教えるワークショップの開催、小中学生の農業体験の受け入れなど、地域や次世代への発信にも力を入れています。
かつて自身がアロマセラピストとして活動していた経験から、アロマサロンやセラピスト向けにフランスで出会った生産者の環境配慮の姿勢を伝える講演活動も行っており、日本にハーブティー文化を根付かせたいという思いを一貫して持ち続けています。
「楽しいことをやる、人のためになることをやる」というポリシー
番組で紹介されている石田さんのポリシーは「楽しいことをやる、人のためになることをやる」というシンプルなもの。
実際に石田さんは、無農薬で手間のかかる有機ハーブ栽培について「好きなことだから、大変だけど楽しい」と語っており、農薬を使わないことについても、体調管理のためにハーブを口にする人が多いからこそ意味があるのだと考えているようです。
オーストラリア留学から始まり、フランスでの修業、旭川での就農、そして病気の経験を経ての法人化――波乱に満ちたキャリアの根底には、常に「植物を通じて人の健康や暮らしに貢献したい」という一貫した思いがあるのだと感じさせられます。
まとめ
石田佳奈子さんは、オーストラリア留学をきっかけに植物療法の世界に足を踏み入れ、フランスでの12年間の修業を経て、故郷・旭川でオーガニックハーブ農園を築き上げた人物です。
乳がんという大きな出来事を乗り越えて法人化を果たし、年商2,000万円超の事業へと成長させながらも、一人一人に寄り添うハーブティーづくりを大切にする姿勢は変わりません。
「おとな時間研究所」では、そんな石田さんの植物への想いや仕事への想いを伝えています。放送でどのような話が飛び出すのか、楽しみに待ちたいと思います。
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