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宇都宮の老舗「味一番」の餃子うどんとは?1日30食限定の珍しい名物、その誕生秘話と魅力に迫る
宇都宮といえば、やっぱり餃子です。全国的にも有名な「餃子の街」で、数多くの専門店がしのぎを削っています。
そんな宇都宮の餃子店巡りが、テレビ朝日系の人気番組『帰れマンデー見っけ隊!!』(2026年10月19日放送)で紹介されました。M!LKの塩﨑太智さんが初参戦し、サンドウィッチマンの富澤たけしさん、栃木県出身のお笑いコンビ・U字工事、アンタッチャブルの山崎弘也さんらが、プロおすすめの餃子を食べ歩くという内容です。
その番組予告を見ていて、筆者が思わず目を留めたのが「餃子うどん」でした。
餃子うどん? なんだそれ?
餃子がうどんの上にのっているのでしょうか。それとも、餃子が入ったスープうどん?
気になって調べてみると、なんと、餃子の皮を使って作る珍しいうどんなのです。
提供しているのは、栃木県宇都宮市にある老舗中華料理店「味一番」。昭和33年(1958年)創業で、地元の人たちに長く親しまれてきたお店です。
しかも、「餃子饂飩(ぎょうざうどん)」は1日30食限定、価格は税込600円。 宇都宮餃子会の公式サイトでも確認できました。
いったい、なぜ餃子の皮からうどんを作ることになったのでしょうか。調べてみると、そこには町中華ならではの、実に興味深い誕生秘話がありました。
宇都宮の「味一番」は昭和33年創業の老舗町中華

周辺にはオリオン通りなどの商店街があり、宇都宮市中心部の散策や餃子店巡りにも便利な立地です。
昭和33年創業ということは、2026年で創業68年。戦後の高度経済成長期から営業を続けてきた老舗です。
宇都宮には「みんみん」や「正嗣」など有名な餃子店がありますが、「味一番」は餃子だけでなく、ラーメンや定食も楽しめる昔ながらの大衆食堂です。
店内にはカウンター席、テーブル席、座敷席があり、宇都宮餃子会の案内では全部で32席。
観光客向けの餃子専門店とはまた違い、日常的に食事を楽しめる町中華としての魅力があります。
しかも、餃子が安い!
宇都宮餃子会の公式サイトによると、焼餃子は5個300円。ラーメンは500円です。今どき、これほど手頃な価格で食べられるのはうれしいですね。
餃子の街には数多くの名店がありますが、長年営業を続けてきたお店には、やはりそれだけの理由があるのでしょう。
名物「餃子饂飩」とは?餃子の皮がうどんに大変身!
それでは、気になる「餃子饂飩」について詳しく紹介しましょう。


餃子饂飩(ぎょうざうどん)
600円 税込
1日30食限定
宇都宮には数多くの餃子店がありますが、餃子の皮を作る際に余った生地を練り直し、うどんに仕立てる「餃子饂飩」は非常に珍しい料理です。今回調べた範囲では、同じ製法で提供するほかのお店は確認できず、「味一番」ならではの名物といえそうです。
自家製餃子の皮を作る過程で生まれる余り生地を練り直し、細長い麺に仕立てた、つけ麺スタイルのオリジナル料理ですね。
実はこれ、普通のうどんに餃子をトッピングしたものではありません。
「味一番」では餃子の皮を手作りしています。小麦粉を使って生地を作り、薄く伸ばしたところから円形に抜いて餃子の皮にするのです。
ところが、丸く抜くと、どうしても周囲に余分な生地が残ってしまいます。
その余った生地をもう一度練り直し、細長く切って麺にしたものが「餃子饂飩」なのです。
つまり、餃子の皮を作る工程から生まれた、餃子店ならではのうどんというわけです。
麺は一般的なうどんよりも細めで、見た目は稲庭うどんにも似ています。
ただし、食感は少し違います。
一度伸ばした生地を再び練ることで、独特のコシが生まれます。つるつるとした喉越しと、しっかりした弾力が特徴なのです。
2016年9月13日に公開された「at home VOX」の取材記事では、当時の二代目・印東義雄さんが、通常のうどんとは異なる小麦粉の配合について説明しています。
餃子の皮にはもっちり感が求められますが、その生地を練り直すことで、今度はコシの強さを生かした麺料理になるのです。
なんとも面白い発想ですね。
なぜ餃子うどんが誕生?もともとは従業員の「まかない」だった
さらに調べてみると、餃子饂飩が誕生した理由がわかりました。
実は、もともと商品として開発されたものではなかったのです。
始まりは、お店の従業員が食べる「まかない料理」でした。
餃子の皮を作る際に生じる余分な生地は、そのまま練り直して餃子の皮に再利用すると硬くなってしまいます。
餃子の皮には、ふっくら、もっちりした食感が必要ですから、品質を維持するためには使いにくいわけです。
しかし、せっかくの小麦粉を捨ててしまうのはもったいない。
そこで余った生地をうどん状にして食べ始めたそうです。
これが、餃子饂飩の原点でした。
その後、お酒を飲んだお客さんなどに提供するようになり、常連客の間で評判に。いわゆる「裏メニュー」として親しまれるようになったのです。
やがて口コミで人気が広まり、正式なメニューとして提供されるようになりました。
現在でいう食品ロス削減にもつながる取り組みですが、当時はそんな難しいことではなく、食材を無駄にしないという、ごく自然な考え方から生まれた料理だったのでしょう。
そして、その工夫が名物料理になったのですから、実に素晴らしい話ですね。
なお、餃子の皮の余りを使うため、作れる量には限界があります。これが1日30食限定である理由にもなっています。
単なる話題作りの限定商品ではなく、製造工程と結びついた数量限定というわけです。
餃子饂飩のおいしい食べ方は?実は「つけ麺」だった
餃子饂飩の面白さは、その食べ方にもあります。
提供されるのは、鶏ガラスープに浸った細長い麺と、ひき肉や味噌の入った小鉢、そして薬味です。
一見するとスープうどんのようですが、実際には自分でつけ汁を作って食べるスタイルです。
食べ方は意外と簡単です。
-
麺が入った器から、スープをレンゲで5杯ほどすくいます。
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そのスープを、ひき肉と味噌の入った小鉢に加えます。
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よく混ぜ合わせて、特製の肉味噌つけ汁を作ります。
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麺をつけ汁にくぐらせて食べます。
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好みに応じて味噌や辛味噌を加え、味を調整します。
そして注目したいのが、つけ汁の材料です。
ひき肉や玉ねぎなど、餃子のあんにも使う材料を使用し、ニンニクやショウガの風味を加えています。
つまり、麺だけでなく、つけ汁にも餃子の味わいが生かされているのです。
鶏ガラスープのうま味、肉味噌のコク、そして独特のコシを持つ自家製麺。
考えただけでも、おいしそうですね。
取材記事によれば、麺の量は230グラム弱と、食べ応えも十分。味噌を加えたりスープで薄めたりして、自分好みの濃さに調整できるのも特徴です。
なるほど、これなら餃子好きに限らず、うどん好きにも評判がいいのではないでしょうか。
味一番の餃子はなぜおいしい?自家製の皮とあんに秘密あり
餃子饂飩も魅力的ですが、もちろん「味一番」の本業ともいえる餃子も見逃せません。
最大の特徴は、自家製の皮へのこだわりです。
宇都宮餃子会によると、焼餃子の皮の厚さは約1.1ミリ。通常より水分を多く含んだ生地を使用し、もっちりとした食感を生み出しています。
さらに、あんにも工夫があります。
野菜と肉の割合は7対3。野菜を多めに使用した餃子です。
しかも、野菜は細かいみじん切りと粗めのみじん切りを組み合わせています。
これにより、野菜のうま味だけでなく、シャキシャキとした歯ごたえも楽しめるのです。
そして、味の決め手となるのが干し貝柱と味噌。
干し貝柱のうま味と味噌のコクを加えることで、奥深い味わいに仕上げています。
皮のもちもち感、野菜のシャキシャキ感、干し貝柱のうま味。 この組み合わせこそが、味一番の餃子の魅力なのでしょう。
味一番のおすすめメニューと値段
宇都宮餃子会の公式サイトに掲載されている主なメニューは以下の通りです。
| メニュー | 税込価格 |
|---|---|
| 餃子饂飩(1日30食限定) | 600円 |
| 焼餃子(5個) | 300円 |
| 揚餃子(5個) | 300円 |
| 水餃子(5個) | 300円 |
| ラーメン | 500円 |
| チャーシューメン | 650円 |
| 味噌チャーシューメン | 700円 |
| ネギ味噌ラーメン | 700円 |
| モツ煮込み定食 | 600円 |
| 鶏の唐揚げ定食 | 700円 |
出典:宇都宮餃子会公式サイト。2026年10月18日確認。実際の店頭価格は変更されている場合があります。
焼餃子も揚餃子も水餃子も、5個300円。
これなら、3種類注文しても900円です。
餃子饂飩を食べて、さらに焼餃子を追加しても900円。かなりお得な感じがします。
ラーメンと餃子の組み合わせも定番の人気メニュー。餃子饂飩が売り切れてしまっても、町中華ならではの料理を楽しめるのはうれしいですね。
味一番の口コミ・評判は?コスパと独特の食感が人気
実際に訪れた人の口コミも調べてみました。
餃子饂飩については、細い麺なのにしっかりしたコシがあることや、肉味噌のつけ汁との相性を評価する声が見られます。
ある食べログのレビューでは、稲庭うどんのような見た目、麺のボリューム、味噌や豆板醤で味を変えながら楽しめることが紹介されていました。
また、地元グルメブログでは、麺のなめらかな喉越しや、つけ汁に浸すことで餃子らしい味わいになる点が印象的に語られています。
餃子についても、値段の安さと自家製皮のおいしさを評価する口コミが目立ちます。

とくに揚餃子は、香ばしさや揚げたてのおいしさを評価する声があります。一方で、店内の昔ながらの雰囲気や接客については好みが分かれるようです。
全体として、洗練されたレストランというよりも、地元の人たちに長く愛されてきた町中華の魅力を楽しむお店といえそうです。
まとめ|餃子の街・宇都宮で食べたい珍しいうどん
宇都宮の老舗「味一番」の餃子饂飩について調べてみましたが、想像以上に興味深い料理でした。
単に餃子の皮を麺にしただけではなく、もともとは食材を無駄にしないために考案された、まかない料理だったのです。
それが常連客に評判となり、裏メニューを経て、今では1日30食限定の名物料理になったというのですから面白いですね。
筆者はうどんが大好きですが、餃子の皮から作られたうどんは、まだ食べたことがありません。
しかも、肉味噌を使ったつけ麺スタイル。いったいどんな味がするのでしょうか。
宇都宮へ行く機会があれば、ぜひ一度味わってみたいものです。
味一番の店舗情報
味一番
老舗中華料理店・宇都宮餃子
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 店名 | 味一番(あじいちばん) |
| 住所 | 栃木県宇都宮市江野町2-7 |
| 電話番号 | 028-634-8363 |
| 営業時間 | 11:00~14:30、17:00~19:00(宇都宮餃子会掲載) |
| 定休日 | 不定休 |
| アクセス | 東武宇都宮駅から徒歩約5分 |
| 駐車場 | 専用駐車場なし(近隣コインパーキング利用) |
| 席数 | 32席 |
| 名物 | 餃子饂飩・焼餃子・揚餃子・水餃子 |
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