今回の食材は、なんと富士山の地下水を利用して育てられた、国産のアトランティックサーモンです。
番組の予告では、際立つ甘さと、口の中でとろけるような食感が紹介されています。
ゲストは女優の平愛梨さん。宮川大輔さんとともに、生と炙りの寿司の食べ比べや、ピリ辛炒め、熱々のグラタンなどを堪能するそうです。
いや~、これは美味しそうですね!
筆者も寿司店に行くと、サーモンはよく注文します。脂がのっていて、口当たりもよく、何貫でも食べたくなるネタのひとつです。
ところが、今回登場するサーモンは、一般的な輸入サーモンとは生産方法が大きく異なります。
しかも、その養殖場は国内最大級の規模。海ではなく、富士山の麓にある巨大な施設で育てられているというから驚きました。
いったい、どんなサーモンなのでしょうか。
その特徴や養殖場の秘密、味わい、一般的なサーモンとの違いなどを、公開情報をもとに詳しく紹介します。
富士アトランティックサーモンとは?日本初の本格的な国産養殖
「富士アトランティックサーモン」は、静岡県駿東郡小山町で養殖されているアトランティックサーモンのブランド名です。
正式なブランド表記は「FUJI ATLANTIC SALMON」。
養殖を手がけているのは、ノルウェーの水産養殖企業Proximar Seafood AS(プロキシマーシーフード)のグループです。
アトランティックサーモンとは、日本語で「タイセイヨウサケ」と呼ばれる魚のことです。
もともとは北大西洋に生息するサケの仲間で、世界各地で盛んに養殖されています。
日本のスーパーや回転寿司店で提供されるサーモンにも、このアトランティックサーモンが使われています。
これまではノルウェーなど海外からの輸入に大きく依存してきました。
そこで、国内でも本格的にアトランティックサーモンを養殖しようと始まったのが、富士山の麓での一大プロジェクトです。
2024年9月に初収穫が実現し、同年10月25日には大手総合商社の丸紅が本格販売の開始を発表しました。
日本初の商業規模のアトランティックサーモン陸上養殖事業として、注目されているのです。


https://ja.proximarseafood.com/
富士小山養殖場が凄い!巨大な水槽で110万尾を育てる
静岡県小山町の富士山麓に建設された、国内最大級の陸上養殖施設です。
2023年秋に完成した施設は、実に大規模なものです。凄いですね!
養殖会社の公式情報によると、建物の合計面積は約2万8000平方メートル。水槽の総容量は約3万2000立方メートルにも及びます。
さらに、2026年5月に静岡朝日テレビが取材した際には、施設全体で約110万尾のサーモンを育てていることが紹介されました。
成魚を育てる建物には、直径約18メートル、深さ約5メートルの巨大な水槽が34基も並んでいるそうです。
水槽というより、まるでプールですね。
そして、計画されている年間出荷能力は約5300トン。これは内臓を取り除いた頭付きの魚の重量を基準とした数字です。
ただし、5300トンは施設の生産能力であり、現在の実際の出荷量ではありません。
2026年5月時点の報道では、同年の出荷目標は約3500トンとされていました。
これだけの規模でサーモンを育てているとは、驚くばかりです。
なぜ富士山の麓なのか?秘密は良質な地下水
養殖場が静岡県小山町に建設されたのには、重要な理由があります。
それが、富士山の地下水です。
サーモンの養殖では、特に卵からふ化したばかりの稚魚を育てる段階で、水質や水温の管理が重要になります。
小山町は、富士山由来の清らかな地下水を確保できる場所です。
プロキシマー側は養殖場の建設場所を決めるまでに、約2年をかけて日本各地を調査したそうです。
静岡朝日テレビの取材によると、稚魚を育てる水槽では水温を約6度に管理していました。
水質、水温、酸素量などを適切にコントロールすることで、サーモンが健康に育つ環境を整えているのです。
富士山の水がそのまま魚の旨味になるという単純な話ではありませんが、良質な水は安定した養殖を支える大切な条件です。
まさに、富士山の自然と最新技術が生んだサーモンなのですね。
海を使わない「閉鎖循環式陸上養殖」とは?
さらに興味深いのが、養殖方法です。
一般的なノルウェー産アトランティックサーモンは、海上のいけすなどで育てられています。
一方、富士アトランティックサーモンは、卵から出荷サイズになるまで、陸上の施設で育てられます。
採用しているのが「閉鎖循環式陸上養殖(RAS)」という技術です。
水槽の水をろ過・浄化し、再び水槽へ戻して繰り返し利用する仕組みです。
丸紅によると、養殖水の約99.7%を循環させています。
つまり、水を大量に使い捨てるのではなく、できるだけ再利用しながら育てているわけです。
この方法には、水質や水温を管理しやすいことや、外部から病原体などが侵入するリスクを抑えやすいことなど、さまざまなメリットがあります。
また、海外から鮮魚を空輸する必要が少なくなるため、輸送に伴う環境負荷の軽減も期待されています。
もっとも、陸上養殖にも設備の建設費や電力消費などの課題があります。
それでも、海洋環境への影響を抑えながら安定して魚を生産する新しい手法として、世界的に注目されているのです。
富士アトランティックサーモンの味は?甘さと脂の旨味が特徴

さて、何より気になるのは、その味です。
富士アトランティックサーモンの特徴として挙げられるのは、上品な脂のり、甘み、そしてみずみずしい食感です。
小山町のふるさと納税の紹介でも、脂がさわやかで、輸入品とは一味違うみずみずしさがアピールされています。
実際に2026年5月、静岡朝日テレビのアナウンサーが試食した際にも、脂がとろけ、甘みとコクがありながら、くどさを感じない味わいだと紹介していました。
しかも、魚特有のクセを感じにくく、鮮度のよさが印象的だったそうです。
これは食べてみたいですね!
アトランティックサーモンは、もともと脂のりのよい魚ですが、富士アトランティックサーモンの大きな強みは、国内で水揚げされることです。
輸入にかかる長時間の輸送を必要とせず、最短で水揚げ当日に首都圏へ届けられます。
冷凍せずに流通させることもできるため、新鮮な状態で味わえるのです。
普通のサーモンと何が違う?寿司好きなら気になる比較
では、寿司店で食べる一般的なサーモンと、富士アトランティックサーモンは何が違うのでしょうか。
まず知っておきたいのは、サーモンという名称が、必ずしも一種類の魚だけを指すわけではないことです。
寿司店では、アトランティックサーモンのほか、トラウトサーモンと呼ばれる養殖ニジマスなどが使われることもあります。
主な違いをまとめてみました。
| 比較項目 | 富士アトランティックサーモン | 一般的な輸入アトランティックサーモン |
|---|---|---|
| 魚の種類 | タイセイヨウサケ | タイセイヨウサケ |
| 生産地 | 静岡県小山町 | ノルウェー、チリなど |
| 養殖方法 | 陸上の循環式水槽 | 主に海面養殖 |
| 脂の特徴 | 甘みとさわやかな後味を訴求 | 濃厚な脂のりが特徴 |
| 鮮度面 | 国内で水揚げ・短距離輸送 | 海外からの輸送が必要 |
つまり、魚の種類そのものが特別に違うのではなく、育てる環境と流通方法が大きく異なるのです。
ただし、輸入サーモンも鮮度管理技術は高く、味の優劣を一概に決めることはできません。
同じアトランティックサーモンでも、餌の種類や養殖環境、脂肪の量、水揚げ後の扱いなどによって味わいは変わります。
筆者としては、いつも食べている寿司店のサーモンと、ぜひ食べ比べてみたいものです。
『青空レストラン』では生寿司と炙り寿司が登場!
10月31日放送の『満天☆青空レストラン』では、富士アトランティックサーモンを使ったさまざまな料理が登場する予定です。
なかでも注目は、生寿司と炙り寿司の食べ比べです。


イメージ画像です(AI制作)
生の寿司では、とろけるような食感や脂の甘みを存分に楽しめそうです。
一方、炙り寿司は、表面に軽く火を通すことで脂が温まり、香ばしさが加わります。
同じサーモンでも、加熱するだけで味の印象が大きく変わるのがおもしろいところですね。
さらに番組では、旨味を生かしたピリ辛炒めも登場します。
そして最後を飾るのが、熱々のサーモングラタンです。
クリーミーなホワイトソースとサーモンの脂の相性は抜群。焼き上げたチーズの香ばしさも加われば、実に贅沢な一品になりそうです。
宮川大輔さんと平愛梨さんが、どんな反応を見せるのかも楽しみですね。
富士アトランティックサーモンはどこで買える?お取り寄せも可能
富士アトランティックサーモンは、丸紅の販売網を通じて、鮮魚専門店や百貨店、スーパー、飲食店などに流通しています。
また、静岡県小山町のふるさと納税返礼品としても取り扱われています。
返礼品には冷蔵の生サーモンや冷凍品、丸ごと1尾の商品などが用意されています。寄付額や内容量、在庫状況は商品によって異なります。
詳しくは、ふるさとチョイス・静岡県小山町のサーモン特集で確認できます。
なお、店頭での取扱店舗や販売価格は一定ではありません。購入する場合は、商品のブランド名や産地表示を確認するとよいでしょう。
まとめ|富士山が育てた新しい国産サーモンに期待!
今回調べてみて、もっとも驚いたのは、富士山の麓にこれほど大規模なサーモン養殖場が存在していることでした。
海のない場所で、110万尾ものサーモンが育てられているのです。
しかも、富士山の良質な地下水とノルウェーの養殖技術を組み合わせ、日本国内で新鮮なアトランティックサーモンを生産するという壮大な取り組みです。
輸入サーモンが一般的な日本の食卓に、新しい選択肢が増えることにもつながります。
筆者もサーモンの寿司は大好きですが、これまで産地や養殖方法をそれほど意識して食べていませんでした。
今回の『満天☆青空レストラン』をきっかけに、富士アトランティックサーモンの味をぜひ確かめてみたくなりました。
特に、生と炙りの寿司の食べ比べは魅力的ですね。
富士山の恵みと最新技術から生まれた国産サーモン。今後、全国の寿司店やスーパーでも、さらに身近な存在になることを期待したいと思います。
※2026年10月29日時点の公開情報をもとに構成しています。
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