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『人生の楽園』北海道・足寄町「珈琲座間屋」とは?札幌から移住した座間夫妻、旧駅舎で叶えた夢とばん馬への挑戦
2026年10月10日放送の『人生の楽園』は、北海道・足寄町と鹿児島・奄美大島を舞台にした1時間スペシャルです。
テーマは「移住で叶えた夢」。
北と南、それぞれの土地に移住し、飲食店を開きながら新しい人生を歩む2組の夫婦が登場します。
まず筆者が気になったのが、北海道足寄町で「珈琲座間屋(こーひーざまや)」を営む座間ゆかりさんと夫の宏太さんです。
なんとお店があるのは、昔の足寄駅舎を模して造られたバス待合所の中。そこで自家焙煎の本格的なコーヒーを味わうことができます。
しかも座間夫妻の挑戦はコーヒー店だけではありません。
現在は、ばんえい競馬で活躍する「ばん馬」の繁殖にも携わっています。
会社員だった夫婦が、なぜ札幌を離れ、足寄町へ移住したのでしょうか。そして、どのようにして「珈琲座間屋」を開くことになったのでしょう。
その開業までの歩みを追ってみました。
『人生の楽園』1時間SPに「珈琲座間屋」が登場

2026年10月10日の『人生の楽園』は、「移住で叶えた夢 ~北海道足寄町&奄美大島~」。
北海道編の主人公が、座間ゆかりさんと夫の宏太さんです。

番組情報より
番組公式情報によれば、惜しまれながら役割を終えた足寄駅をしのばせる駅舎風のバス待合所でコーヒー店を営みながら、地域に根付くばん馬の育成にも取り組む夫妻の日々が紹介されます。
コーヒー店を始めるだけでも大きな挑戦ですが、移住後に馬まで育てるようになるとは驚きですね。
しかし夫妻の人生を調べてみると、「興味を持ったことを、とことん追求していく」という2人の生き方が見えてきます。
座間ゆかりさんは札幌で会社員生活
ゆかりさんは1978年札幌生まれ。
中学生の頃には陶芸家になることを夢見ていたそうですが、両親の勧めもあり理系の大学へ進学。室蘭工業大学を卒業後、会社員として研究関係の仕事に就きました。
その後、札幌の会社へ転職します。
仕事には全力で取り組む性格で、休日や夜まで働くような生活を送っていた時期もありました。しかし、忙しすぎる毎日のなかで体調を崩し、休職も経験します。
そして40歳を目前にした頃、「このまま会社と家を往復するだけで人生を終わらせたくない」と考えるようになったといいます。
この経験が、のちの移住や起業への大きなきっかけになったのでしょう。
夫・宏太さんは農学博士、研究者として活躍
夫の宏太さんも研究畑を歩んできた人物です。
北海道大学で水産学を学び、修士号を取得。その後、九州大学で博士号を取得しています。研究員などを経て北海道内の企業へ就職し、そこでゆかりさんと出会いました。
番組情報では「農学博士」と紹介されています。
仕事をテキパキとこなしながらも寡黙な宏太さんと、行動力のあるゆかりさん。2人は食事をするようになり、やがて交際、結婚へと進みました。
そして夫妻に共通していた大きな趣味が「コーヒー」です。
自宅で始めたコーヒー焙煎が人生を変えた

食べログより
夫妻はともに大のコーヒー好き。
特に宏太さんは研究者らしく、コーヒーについても追求するタイプだったようです。
そもそも自家焙煎を始めた理由には、「良いコーヒー豆を買うなら、自分で焙煎した方がいいのでは」という発想もあったといいます。
そこから自宅で豆の焙煎を始め、試行錯誤を重ねていきました。
やがて単なる趣味ではなく、「いつかコーヒーを仕事にできないか」と考えるようになります。
宏太さんは、北海道の温泉熱を利用してコーヒーの木を育て、自分たちで育てた豆を焙煎するという壮大な夢まで描くようになりました。
研究者らしい発想ですね。
偶然立ち寄った足寄町で運命が変わる
当初、夫妻が移住先として注目していたのは弟子屈町の川湯地区でした。
温泉熱を利用したコーヒー栽培に興味を持ち、札幌から現地へ見学に向かいます。
ところが、その途中でトイレ休憩のため立ち寄った場所が足寄町でした。
ここで食べた地元のシュークリームがおいしく、夫妻は驚いたといいます。
調べてみると、地域おこし協力隊として移住したパティシエが、足寄産の牛乳など地元食材を使って作っていることが分かりました。
「こんな面白いことをしている人がいる町なんだ」
夫妻は足寄町に強く興味を持つようになります。
その後、移住サポートセンターにも相談。
足寄町では道外・町外から移住して酪農や店づくり、新規事業などに挑戦する人も多く、さらにそうした人たちを応援する地域の雰囲気もありました。
夫妻は何度も町を訪れ、
「自分たちもここなら新しいことができるのではないか」
と感じるようになったそうです。
2021年7月、札幌から足寄町へ移住
そして2021年7月、夫妻は札幌から足寄町へ移住しました。
きっかけの一つとなったのが、町内の新聞販売店の店長募集です。
店舗兼住宅だったこともあり、まずは足寄町で暮らす足掛かりとして新聞販売の仕事を始めます。くらしごと
「珈琲座間屋」のInstagramにも、
「2021年7月28日 札幌から北海道足寄町へ移住」
と記されていますね。
移住してすぐに喫茶店を開いたわけではありません。
地域のイベントでコーヒーを提供したり、間借りカフェを開いたりしながら、少しずつ自家焙煎コーヒーの存在を知ってもらったそうです。
着物姿のゆかりさんも評判に
この頃から注目されたのが、ゆかりさんの着物姿です。
実はゆかりさん、会社員時代から陶芸家になる夢を諦めていませんでした。
「いつか個展を開いたら、着物姿でお客さんを迎えたい」
そんな思いから着付け教室に通い、なんと着付け講師の資格まで取得しています。
足寄町へ移住してからは、その着物を普段着のように着るようになりました。
現在も「珈琲座間屋」で着物姿のゆかりさんがお客さんを迎える姿は、お店の名物の一つになっています。
旧足寄駅舎を模した建物に「珈琲座間屋」をオープン
転機が訪れたのは、町内会の回覧板でした。
現在の店舗が入る場所で飲食店を募集しているという案内を見つけたのです。
ここは足寄町中心部、「道の駅 あしょろ銀河ホール21」の隣にある、かつての足寄駅を模した建物。
バス待合所として使われており、以前は食堂が営業していましたが、コロナ禍のなかで撤退していました。
夫妻はすぐに応募。
そして移住から約1年後となる2022年8月1日、「珈琲座間屋」を本格オープンしました。くらしごと
店内には昔の鉄道の運賃表や時刻表などが残り、どこか昭和の駅舎を思わせる雰囲気があります。
大きな柱時計が時を刻む店内でコーヒーを飲む。
これは旅好きにとっても魅力的なお店ではないでしょうか。
「珈琲座間屋」のコーヒーへのこだわり
店の最大の特徴は、もちろん自家焙煎コーヒーです。
焙煎を担当するのは宏太さん。
本格的な焙煎機を導入し、豆ごとの特徴を生かす焙煎方法を研究しています。
夫妻によれば、「甘さがある」と言ってもらうことが多いそうです。
足寄町公式サイトでは、ブレンドとストレートを合わせて常時7~8種類ほどの豆を用意し、「焙煎したてを提供する」ことを大切にしていると紹介されています。
深煎りのマンデリンなどもあり、その日の気分や好みに合わせて選べるのも楽しそうですね。
家庭用やお土産用のドリップバッグも販売されています。
地元の声から軽食やスイーツも増えた

オープン当初はコーヒーを中心とした店でしたが、地元のお客さんの声を聞きながらメニューが増えていきました。
代表的なのが、自家製の「コーヒーあん」を使ったどら焼き。
さらに寒い足寄らしいメニューとして、常連客の声から始まった「鍋焼きうどん」は、現在では冬の人気メニューになっているそうです。

足寄町公式サイトでは、ほかにもホットドッグやうどん、チーズケーキなどの提供が紹介されています。
過去の口コミには、地元・足寄の「高橋菓子店」のパンと、陸別町の「ゲゼレ工房」のソーセージを使ったホットドッグを食べたという投稿もあります。
地域のおいしいものを組み合わせている点も、このお店らしいところでしょう。
※メニューや価格は変更される場合があります。
ゆかりさん手作りの器にも注目
もう一つ面白いのが、店で使われている器です。
なんと、ゆかりさん自身が制作した陶器も使われています。
陶芸家としては旧姓を使い、「春菜ゆかり」の名前で活動。
カップや器だけでなく、シマエナガをモチーフにした帯留めなども自作しています。
店内では作品の販売やオーダー制作も行っているそうです。
若い頃に夢見た「陶芸家になる」という人生が、足寄へ移住してから再び動き出しているところも印象的です。
口コミは「駅舎の雰囲気」「着物姿」「丁寧な接客」が好評
口コミを見ると、旧駅舎を思わせる店内の雰囲気を評価する声が目立ちます。
食べログでは、昔の運賃表や時刻表などを眺めながら過ごせる点、豆について丁寧に説明してくれる接客、着物姿の店主などについて好意的な感想が寄せられています。
2026年10月時点で食べログには複数の口コミが掲載されており、観光客だけではなく地元客にも利用されていることがうかがえます。
現在は常連客と観光客がおよそ半々で、地域のイベント情報なども集まる「人と人をつなぐ場所」になっているそうです。
単なる観光地のカフェではなく、町のコミュニティースペースのような存在になっているのでしょう。
そして、ばん馬の繁殖にまで挑戦!
さらに驚かされるのが、宏太さんのばん馬への挑戦です。
きっかけは新聞配達でした。
足寄町内を回っていると馬を飼っている農家が多く、
「馬ってかわいいな」
と思うようになったそうです。
やがて宏太さんは、ゆかりさんに「馬を飼いたい」と相談。
夫妻はばん馬について調べ、高齢化などによって馬の生産者が減っていることも知りました。
そして「まずは一頭やってみよう」と、店の常連客だった馬主から馬を譲ってもらうことになります。
現在は牧場の一角を借り、繁殖馬3頭を飼育。
朝晩、宏太さんが牧場へ通って餌やりや健康管理を行っています。
春の出産時期には、夫婦で24時間態勢で見守ることもあるそうです。
2024年に生まれた最初の仔馬は、ばんえい競馬の能力検査にも合格し、競走馬としてデビューする段階まで育ちました。
足寄町によれば、宏太さんはこれまでに4頭の仔馬を生産しています。
コーヒー店を開くために移住した夫婦が、数年後にはばん馬の生産者になる。
人生とは、本当にどこでどう広がっていくか分からないものですね。
珈琲座間屋 店舗情報
店名:珈琲座間屋(こーひーざまや)
住所:北海道足寄郡足寄町北1条1丁目3番地1
場所:道の駅「あしょろ銀河ホール21」隣・旧足寄駅舎を模したバス待合所
営業時間:11:00~18:00を基本に営業
定休日:不定休
主な内容:自家焙煎コーヒー、コーヒー豆・ドリップバッグ販売、軽食、スイーツなど
Instagram:coffee_zamaya
まとめ
札幌で研究や会社員の仕事をしていた座間ゆかりさんと宏太さん。
忙しい都会での生活から離れ、「自分たちが本当にやりたいことをして暮らしたい」と考え、2021年に北海道足寄町へ移住しました。
そして2022年、「珈琲座間屋」をオープン。
自家焙煎コーヒーを提供するだけでなく、ゆかりさんの陶芸、地域交流、さらにばん馬の繁殖へと、夫妻の活動はどんどん広がっています。
興味深いのは、最初からすべてを計画していたわけではないことです。
たまたま立ち寄った足寄町。そこで食べたシュークリーム。地域の人との出会い。空いていたバス待合所。そして新聞配達中に目にした馬たち。
一つひとつの偶然を面白がりながら、次の挑戦につなげてきたのでしょう。
『人生の楽園』では、そんな2人の日常と、足寄町で築いた人々とのつながりがどのように描かれるのか。
放送が楽しみですね。
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