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2026年10月3日放送のテレビ朝日系「人生の楽園」の舞台は、埼玉県行田市です。
今回の主人公は、蕎麦打ちの趣味が高じて本格的な蕎麦店を開いた角張憲秀(かくばり・のりひで)さん、52歳。妻の美智代さん、55歳とともに営んでいるのが、「石臼挽手打蕎麦 みのり」です。
「挽きたて、打ちたて、茹でたて」の“三たて”にこだわる蕎麦は、すでに地元でも評判になっています。
しかし、憲秀さんはもともと蕎麦職人だったわけではありません。
きっかけは、妻の美智代さんが何気なく誘った「蕎麦打ち教室」でした。
まさか、その一日が夫婦の人生を大きく変えることになるとは――。
土木関係の仕事から蕎麦職人へ!角張憲秀さんの経歴

画像引用:https://tabisuru-gyoda.com/
角張憲秀さんは東京都府中市出身です。
高校卒業後はガソリンスタンドや解体関係など、いくつかの仕事を経験。その後、長く続けたのが土木関係の仕事でした。開業前には川越市で暮らしていたといいます。
土木の仕事は天候に左右されることも多く、雨が降ると仕事が休みになる日もあったそうです。
そんな休日、当時これといった趣味がなかった憲秀さんは、家でゴロゴロしたり、朝からお酒を飲んだりすることもあったといいます。いいですね、映像が浮かんできます。
その姿を見ていた妻の美智代さん。
ある日、近所で蕎麦打ち教室が開かれることを知り、「行ってみる?」と憲秀さんを誘いました。
すると、意外にも反応は上々。
夫婦で蕎麦打ち教室に参加してみると、憲秀さんは一発で蕎麦打ちの面白さにハマってしまいました。テレビ朝日の番組紹介でも、この体験をきっかけに憲秀さんが蕎麦打ちに夢中になったことが紹介されています。
蕎麦打ち教室に参加したその日の夜には道具を購入
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憲秀さんのハマり方がすごいのです。
初めて蕎麦を打った日の夜には、早くも「家でもやりたい」と考え、美智代さんに頼んで初心者用の蕎麦打ちセットを買ってもらったといいます。
そこからは、まさに研究の日々。
いろいろな産地から蕎麦粉や蕎麦の実を取り寄せては打ち方を試し、出来上がった蕎麦を知人などに振る舞うようになりました。
蕎麦は水回し、生地をまとめる作業、延ばし、切りまで、わずかな違いによって食感や味が変わります。
「すべて自分の腕次第」というところに、職人気質の憲秀さんは魅了されていったようです。
趣味として始まった蕎麦打ちは、やがて「自分の店を持ちたい」という夢へと変わっていきました。
川越の家を売却!蕎麦店開業へ大きな決断

蕎麦屋をやってみたい。
そう考え始めた憲秀さんは、とうとう川越で暮らしていた家を売り、店を出すための物件探しを始めました。
なかなかできる決断ではありませんね。
しかも最初から行田市に決めていたわけではありません。
いろいろな地域を回りながら、自分たちの理想とする蕎麦屋ができそうな物件を探したそうです。
そんな中で出会ったのが、現在の行田市持田にある店舗でした。
内覧した瞬間、厨房や客席のレイアウトなどが頭の中に浮かび、「ここならやれるかもしれない」と感じたことが決め手になったといいます。
そして2024年12月26日、「石臼挽手打蕎麦 みのり」がオープンしました。
店名「みのり」に込められた家族の思い
「みのり」という店名にも、素敵な意味があります。
妻の「みちよ」さんの「み」と、憲秀さんの「のりひで」の「のり」を組み合わせて「みのり」。
さらにロゴに使われている「心」の文字は、娘さんの名前の一文字から取ったそうです。
同時に、料理や接客に「心を込める」という意味も込められています。
夫婦だけではなく、娘さんを含めた家族の店なのですね。
実際、お店では憲秀さんが蕎麦作りを担当し、美智代さんと娘さんが接客などを担当。家族3人で切り盛りしています。
「石臼挽手打蕎麦 みのり」は“三たて”にこだわる店

「みのり」の最大の特徴は、
「挽きたて」
「打ちたて」
「茹でたて」
という“三たて”です。
店内の石臼で蕎麦の実を挽き、その粉を使って憲秀さん自身が蕎麦を打ちます。
蕎麦の産地についても、その季節や時期によって状態の良いものを選び、挽き方や粉の配合を工夫しているそうです。
ちなみに、店で使われている石臼にも物語があります。
物件を探していた際、閉店を予定していた別の蕎麦店と出会い、石臼2台を安く譲ってもらったのだとか。
その店の方は機材だけでなく、食器や店づくりについてもアドバイスしてくれ、現在でも「みのり」を訪れて助言してくれるそうです。
人との縁によって生まれた蕎麦店でもあるのですね。
定番「もり蕎麦」は九割蕎麦
定番となっているのが「もり蕎麦」です。
価格は1,000円。
こちらは蕎麦粉9割、つなぎ1割の九割蕎麦。
玄蕎麦の殻を取り除いた「丸抜き」の蕎麦の実を石臼で挽き、手打ちしています。
蕎麦本来の風味を楽しみながらも、喉越しや食感とのバランスが取れた一品です。
さらに面白いのが、一般的な蕎麦つゆだけではなく、大根のしぼり汁でも蕎麦を楽しめることです。
大根のしぼり汁で蕎麦を食べる!
大根のしぼり汁は、憲秀さん夫妻が物件探しで地方を回っていたとき、長野県の蕎麦店で出会った食べ方です。
食べてみると、さっぱりとした味わいが気に入り、自分の店にも取り入れました。
大根のしぼり汁にだし醤油を好みの量だけ加え、蕎麦をつけていただきます。
ピリッとした大根の辛みと蕎麦の香り。
普通の蕎麦つゆとはまったく違った味わいが楽しめそうですね。
口コミでも、この大根のしぼり汁を評価する声が目立っています。
1日10食限定「十割蕎麦」は太麺仕上げ

さらに注目したいのが、1日10食限定の「十割蕎麦」1,300円です。
こちらは、つなぎを一切使わず蕎麦粉だけで打った蕎麦。
しかも玄蕎麦を殻付きの状態から石臼で挽いて使用します。
通常のもり蕎麦に比べると色が濃く、風味も強め。太麺に仕上げられているため、蕎麦の食感もしっかり楽しめます。
石臼で挽く作業に手間がかかることから数量限定にしているそうです。
十割蕎麦ならではの力強い香りを味わいたい人には、ぜひチェックしてほしい一品でしょう。
家族3人で作り上げた「胡桃蕎麦」も人気
「みのり」には「胡桃蕎麦」1,300円もあります。
胡桃のつけ汁は、憲秀さん、美智代さん、娘さんの3人で試行錯誤しながら完成させたもの。
粘度の高い濃厚なつゆが蕎麦にしっかり絡み、口の中いっぱいに胡桃の香ばしさが広がるのが特徴です。
口コミでも胡桃つゆについて「濃厚」と評する声があり、一般的な蕎麦つゆとは違う楽しみ方ができる一品として人気を集めているようです。
「みのりセット」は店の魅力を一度に楽しめる

みのりセット
いろいろ食べたい人には「みのりセット」2,250円があります。
もり蕎麦をはじめ、野菜天ぷら、小鉢、合鴨料理、えび天むす、甘味などが付くボリュームのある内容です。
天むすがあるのは、美智代さんが名古屋出身だから。
さらに、出汁を取った後の鰹節も捨てず、おかかご飯などに利用しています。まだ旨みが残っている食材を無駄にしない工夫です。
蕎麦だけではなく、家族のルーツや店の姿勢まで感じられるセットですね。
ほかにも「蕎麦の実アイス」などの甘味も用意されています。
蕎麦の実アイスには、石臼で挽いた際に出る蕎麦の皮を炒って混ぜ込み、香ばしい風味を出しているそうです。
口コミで広がった行田の人気蕎麦店に
開店直後から順風満帆だったわけではありません。
憲秀さんによると、脱サラで始めたため広告に大きなお金をかけることはできず、最初の数カ月はほとんどお客さんが来ない日もあったそうです。
しかし、少しずつ口コミが広がり、現在では多くのお客さんが訪れるようになりました。
実際、口コミサイトでは休日の昼に行列ができた、開店間もなく席が埋まったという投稿も見られます。
「蕎麦の香りが感じられる」
「大根のしぼり汁が珍しくておいしい」
「天ぷらやセットもボリュームがある」
といった趣旨の感想があり、十割蕎麦や大根のしぼり汁など、ほかではあまり見かけない食べ方が印象に残っている人が多いようです。
趣味との出会いが人生を変えた
雨の日の休日、退屈そうにしていた夫を見て、妻が何気なく誘った蕎麦打ち教室。
そこから蕎麦に夢中になり、家を売り、仕事を辞め、ついには自分の店まで開いてしまった憲秀さん。
人生、何がきっかけになるかわかりませんね。
さらに「みのり」という店名には夫婦の名前が入り、ロゴには娘さんの名前から取った「心」の文字。
まさに家族みんなで作った蕎麦店です。
現在も憲秀さんは、石臼の挽き方やふるいの粗さを変えるなど、よりおいしい蕎麦を求めて研究を続けています。目標は「また行こう」と思ってもらえる、長く愛される店です。
「人生の楽園」で描かれるのは、単なる脱サラ蕎麦店の成功物語ではなく、趣味を見つけた一人の男性と、その夢を支えた家族、そして蕎麦を通じて生まれた人とのつながりなのかもしれません。
店舗情報
店名: 石臼挽手打蕎麦 みのり
住所: 埼玉県行田市持田2-15-8
電話: 090-9005-4110
アクセス: 秩父鉄道・持田駅から徒歩約8分
営業時間:
月・火・水 11:00~15:00(料理L.O.14:30)
土・日 11:00~15:00(料理L.O.14:30)、17:00~20:00(料理L.O.19:30)
定休日: 木曜・金曜
席数: 20席
駐車場: 8台
予約: 不可
オープン: 2024年12月26日
営業時間などは変更される場合があります。来店前に公式Instagramなどで最新情報を確認してください。旅する行田
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