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2026年10月4日放送の『バナナマンのせっかくグルメ!! 秋の人気観光地で食べまくり2時間SP』では、日曜劇場『VIVANT』の阿部寛さん、山中崇さん、富栄ドラムさんの3人が群馬県前橋市を訪れました。『VIVANT』メンバーがそろってグルメロケというだけでも豪華ですが、番組で登場した「赤城フーズ」に驚いた人も多かったのではないでしょうか。
なんと赤城フーズは、私たちがコンビニやスーパーで何気なく買っている「カリカリ梅」を世界で初めて開発・製品化した会社なのです。
筆者もカリカリ梅は好きで、コンビニなどで時々買います。しかし、その元祖が群馬県前橋市の会社だったとは知りませんでした。
今回は、赤城フーズとはどんな会社なのか、カリカリ梅誕生の意外なきっかけや歴史、番組で紹介された商品などをまとめて紹介します。
赤城フーズとは?1893年創業の前橋の老舗
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赤城フーズ株式会社は、群馬県前橋市上大島町に本社・工場を構える食品メーカーです。
創業はなんと1893年(明治26年)。前橋市内で漬物、佃煮、煮豆を製造・販売する店としてスタートしました。現在まで130年以上続く老舗で、会社によれば群馬県でも非常に長い歴史を持つ漬物店です。創業明治26年 元祖カリカリ梅の開発メーカー | 赤城フーズ株式会社
当初の屋号は「小田原屋」。その後、1950年に有限会社小田原屋本店を設立し、1951年には株式会社小田原屋へ。1963年には「赤城漬物工業株式会社」となり、1993年の創業100周年を機に現在の「赤城フーズ株式会社」へ社名を変更しています。
現在はカリカリ梅を中心に、梅干し、刻み梅、梅シロップ、梅加工品などを製造しています。
いわば「梅のスペシャリスト」といってよい会社でしょう。
世界初のカリカリ梅は1971年に誕生
赤城フーズの歴史を語るうえで絶対に外せないのが、1971年の出来事です。
公式の沿革には、
1971年8月、世界で初めてカリカリ梅を開発し、工業的な製造に成功。
そして同年11月に、カリカリ梅第1号商品を発売したと記されています。
つまり、私たちにとって今ではすっかりおなじみの「カリッ!」という食感の梅を、商品として世に送り出した元祖が赤城フーズだったのです。
それまで梅といえば、梅干しのような柔らかな食感が一般的でした。
そこに「カリカリ」というまったく違う食感の商品が登場したわけですから、当時としては相当に斬新だったはずです。
カリカリ梅誕生のきっかけは「梅の大不作」だった
さらに興味深いのが、カリカリ梅が最初から計画的に生み出された商品ではないことです。
きっかけは、会社にとっての大ピンチでした。
1969年、群馬県では梅が大不作となります。当時すでに梅製品を扱っていた赤城フーズにとって、原料となる梅が手に入らないことは死活問題でした。
そこで翌年、原料を確保するため、群馬県の山間部や長野県北部の農家を訪ね、自家用に漬けていた梅を集めて回ったそうです。
その中に、漬け込んでいるのに歯応えが残った、独特の梅漬けがありました。
これが、カリカリ梅誕生のヒントになりました。元祖カリカリ梅の赤城フーズ
調べていくと、長野県の山村に伝わる昔ながらの製法に行き着きます。
そこでは、稲わらのすすから作った灰汁を使うことで、梅の硬さを残していました。
「なぜ梅が柔らかくならないのか?」
赤城フーズはこの仕組みを研究。試行錯誤を重ねた結果、カルシウムが梅に含まれるペクチンに作用し、果肉の硬さを保つことを突き止めました。そこから近代的な製造方法を確立し、工場で安定してカリカリした梅を作れるようになったのです。
災害ともいえる大不作から生まれた商品だったとは驚きです。
まさに「ピンチをチャンスに変えた」発明だったのですね。
最初のカリカリ梅は今とは少し違った
1971年に発売された初期のカリカリ梅は、現在コンビニなどでよく見かける一粒ずつの個包装タイプではありませんでした。
最初は液体に漬かった「液漬けタイプ」として販売され、それが人気商品になります。
さらに昭和60年代になると、一粒ずつ包装したハーフドライタイプが登場。
それまで「漬物=汁気のある食品」というイメージが強かったところに、袋を開けて手軽に一粒食べられる商品が誕生したことで、カリカリ梅はさらに広く普及していきました。
考えてみると、現在コンビニでカリカリ梅を買って、袋を開けてそのままポリポリ食べられるスタイルも、この進化の延長線上にあるわけですね。
カリカリ梅と普通の梅干しは何が違う?
見た目は似ていますが、カリカリ梅と梅干しには大きな違いがあります。
ポイントのひとつが収穫時の熟度です。
一般的な梅干しには熟した黄色い梅を使いますが、カリカリ梅では、まだ青く実が硬いうちに収穫された梅が使われます。また、梅干しは塩漬け後に天日干ししますが、カリカリ梅は歯応えを残す必要があるため、基本的に天日干しをしません。
そこに赤城フーズが研究した硬さを保つ技術が加わり、独特の「カリッ」という食感になるわけです。
梅干しとは似ているようで、実は作り方も発想もかなり違う食品なのですね。
『せっかくグルメ』では約40種類のカリカリ梅に驚き

番組では、赤城フーズで扱われているさまざまな梅商品も登場しました。
その種類はおよそ40種類というから驚きです。
赤城フーズの商品には、大きく分けても甘酸っぱいタイプ、昔ながらのしょっぱいタイプ、刻みカリカリ梅などがあります。
公式サイトでは「甘梅」「梅ジェンヌ」「ワインなカリカリ梅」「ピーチ梅」「アップル梅」、さらに「あかぎのカリカリ梅」「梅ごとく」など、バリエーション豊かな商品が紹介されています。
一口にカリカリ梅といっても、ずいぶん奥が深いのです。
「熱中カリカリ梅」1458円

番組より
番組で紹介された商品のひとつが、
「熱中カリカリ梅」1458円(工場直販店価格)
です。
450g入りの大容量タイプで、夏場の暑さを意識した商品。通常タイプよりもしょっぱさを強くしたカリカリ梅で、公式ショップによると可食部100gあたりの食塩相当量は9.7gとなっています。
汗をかく季節などに、水分と一緒に塩分を摂ることを想定した商品です。個包装なので、仕事やスポーツなどにも持っていきやすそうですね。元祖カリカリ梅の赤城フーズ
かなりパンチの効いたしょっぱさとのこと。
酸っぱい、しょっぱい、そしてカリカリ。
想像しただけで口の中に唾液が出てきそうです。
※公式オンラインショップでは時期によってセール価格になる場合があります。
「ぐんまのあまずっぱい小梅」214円

もうひとつ番組に登場したのが、
「ぐんまのあまずっぱい小梅」214円
です。
こちらは公式オンラインショップでも「産地応援プロジェクト」の商品として販売されています。
赤城フーズは地元・群馬県の梅を大切にしてきた会社でもあります。
同社は現在、群馬県産を中心とした梅を使いながら、さまざまな商品を開発しています。原料となる青梅の鮮度や品質にこだわることも、130年以上続くメーカーならではといえるでしょう。
名前のとおり、小梅ならではの食べやすさと甘酸っぱい味わいを楽しめる商品です。
カリカリ梅の功績で農林水産省から表彰も
赤城フーズのカリカリ梅は単なるヒット商品で終わりませんでした。
1984年には、カリカリ梅の製造技術と新製品開発の功績によって、農林水産省食品流通局長賞を受賞しています。
「梅を硬いまま商品にする」という発想と、そのための製造技術そのものが評価されたのです。
現在ではコンビニ、スーパー、土産店など、さまざまな場所にカリカリ梅が並んでいます。
あまりにも身近なので気づきにくいですが、その原点をたどると前橋市の一企業による研究と試行錯誤に行き着くというのは面白いですね。
直販店はカリカリ梅好きなら立ち寄りたい場所

赤城フーズには工場に併設された直販店があります。
店内にはさまざまなカリカリ梅のほか、刻み梅、梅干し、梅シロップ、お菓子、飲料、地酒、群馬のお土産などが並びます。
さらに、直販店ならではのお買い得商品や限定商品もあるとのこと。カリカリ梅の試食も用意されており、食べ比べながら好みの商品を探すこともできます。
店頭では安政4年製という巨大な木樽が目印。
歴史ある梅メーカーらしいスポットです。
なお、以前行われていた工場見学については、現在は終了しています。直販店については引き続き営業しています。
まとめ
『バナナマンのせっかくグルメ』で『VIVANT』の阿部寛さん、山中崇さん、富栄ドラムさんが訪れた群馬県前橋市の「赤城フーズ」。
調べてみると、単なる梅商品のメーカーではありませんでした。
1893年創業という130年以上の歴史を持ち、1969年の梅の大不作をきっかけに研究を重ね、1971年に世界初となるカリカリ梅の工業的製造に成功した会社です。
今ではコンビニで当たり前のように買えるカリカリ梅ですが、その「カリッ」という食感の裏には、長野の伝統的な梅漬けとの出会いと、カルシウムと梅の関係を突き止めた研究がありました。
筆者もこれまで何気なくカリカリ梅を食べていましたが、こんな歴史を知ると、次にコンビニで見かけたときには少し見る目が変わりそうです。
前橋を訪れる機会があれば、元祖メーカーの直販店でいろいろなカリカリ梅を食べ比べてみるのも面白そうですね。
赤城フーズ 直販店 店舗情報
店名: 赤城フーズ株式会社 直販店
住所: 群馬県前橋市上大島町84
営業時間: 9:00~17:00
定休日: 日曜・祝祭日、土曜不定休
※お盆・年末年始、臨時休業あり
電話: 027-261-2345
駐車場: あり・無料
アクセス: JR両毛線「前橋大島駅」から徒歩約5分
※営業時間・休業日は変更される場合がありますので、訪問前に公式情報をご確認ください。
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