「遠くへ行きたい」で室井滋が訪れた「ほぼの駅 AKAGI」とは?糸井重里が赤城山に作った“希望への出発駅”
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2026年10月4日放送の「遠くへ行きたい」では、室井滋さんが群馬県の前橋市から桐生市へ。「新たな伝統を紡ぐ 思い出の町へ」と題して、群馬の自然や食、ものづくりを訪ねる旅が紹介されました。
なかでも筆者が気になったのが、赤城山の鳥居峠にある「ほぼの駅 AKAGI」です。
「小さな尾瀬」とも呼ばれる覚満淵を歩いた室井さんが立ち寄った、ちょっと不思議な名前の施設。なんと、コピーライターとして知られる糸井重里さんが代表を務める「ほぼ日」が運営しています。
糸井さんというと、「ほぼ日刊イトイ新聞」や「ほぼ日手帳」のイメージが強かったので、赤城山でこんな施設も手がけているとは驚きました。
しかも、単なるカフェやレストランではありません。
かつてのケーブルカー駅をよみがえらせ、地元の食材を使った料理を味わい、絶景を眺め、買い物まで楽しめる場所なのです。今回は「ほぼの駅 AKAGI」の歴史や特徴、名物メニュー、アクセス、口コミなどを紹介します。
「ほぼの駅 AKAGI」は本当に“駅”だった!
「ほぼの駅 AKAGI」があるのは、赤城山山頂エリアの鳥居峠です。
実はこの建物、本当にかつては駅として使われていました。
ここには赤城山鋼索鉄道、いわゆるケーブルカーの「赤城山頂駅」がありました。鉄道が廃止された後、1980年代には眺望を生かしたレストランとして利用され、その後、「ほぼ日」が建物を引き継いで改修。2025年11月から試験営業を始め、2026年4月24日にグランドオープンしました。建物は2018年に国の登録有形文化財にも登録されています。
名前の「ほぼの駅」は、もともと駅だった建物を「ほぼ日」が運営することから付けられたもの。
しかし、そこにはもう一つ意味があります。
昔はケーブルカーの「終着駅」だった場所ですが、これからは「ここから行きたい場所へどこだって行ける」という、“希望への出発の駅”にしたいという思いが込められているそうです。 ほぼ日
いかにも糸井重里さんらしい、遊び心のあるネーミングですね。
糸井重里さんはなぜ赤城山に?
糸井重里さんは群馬県前橋市出身です。
「ほぼ日」は東京を拠点に活動してきましたが、近年は気仙沼、前橋、能登、尾瀬など地域との関わりを広げています。その流れの中で、糸井さん自身にも縁の深い赤城山に新しい拠点を作ることになりました。
ですから、「糸井さんが飲食店経営に乗り出した」というより、ほぼ日が地域と人をつなぐリアルな場所を作り、その大切な要素として食堂やショップを設けたと考えるほうが近そうです。
絶景を見たり、ご飯を食べたり、ほぼ日グッズを買ったり、何もしないでのんびりしたり。
今後はイベントやワークショップなども含めて、訪れる人と一緒に場所そのものを育てていく構想があります。
テーマは「豚とキャベツ」!料理は六本木「やまぐち」と開発
「ほぼの駅 AKAGI」で特に楽しみなのが食事です。
料理のテーマは「豚とキャベツ」。
メニュー作りには東京・六本木の「やまぐち」の料理人・山口和明さんが携わり、赤城周辺の食材を生かした「ここまで食べに来たくなる味」を目指しています。
「遠くへ行きたい」でも室井滋さんが、名物の「あかぎのうま豚汁 塩むすびセット」や「むっちりトンバーグ」を味わい、おいしさを楽しんでいました。
名物「あかぎのうま豚汁」は普通の豚汁ではない
まず食べてみたいのが「あかぎのうま豚汁」です。

基本となる「ジャパン」は、鰹と昆布のだしを使った王道タイプ。ひとつひとつ丁寧に調理された大きな野菜がゴロゴロと入っていて、土鍋で熱々の状態でも楽しめます。
さらに面白いのが、豚汁なのに「イタリア的」と「インド」があること。
「イタリア的」は角切りトマトの酸味を利かせ、オリーブオイル、チーズ、バジルを組み合わせた一杯。「インド」は和風だしのうま味を残しながら、スパイスを利かせたカレー風味です。
豚汁を日本・イタリア・インドへ展開する発想が実にユニーク。
「あかぎのうま豚汁 塩むすびセット」は、紹介記事では1430円となっています。 Yahoo!ニュース
寒さを感じやすい赤城山で、景色を眺めながら熱々の豚汁を食べる。これはかなり魅力的ですね。
「むっちりトンバーグ」は豚肉100%
もう一つの名物が、名前もかわいい「むっちりトンバーグ」です。

使われているのは、赤城南麓の養豚農家「近藤スワインポーク」の豚ひき肉100%。
さらに一つ一つ網脂を巻くことで肉汁を閉じ込め、ジューシーに仕上げています。牛肉を使った一般的なハンバーグとは違い、「豚のおいしさ」を前面に押し出した料理です。
ご飯と日替わりスープを付けたセットは、紹介時点で1980円でした。
「遠くへ行きたい」で室井さんがこちらにも舌鼓を打っていたのを見ると、豚汁とどちらを注文するか迷いそうです。
ローストポークサンドや「ほぼの駅弁」も
豚肉メニューはまだあります。
「ローストポークサンドウィッチ」は、近藤スワインポークの豚肉を低温調理し、りんごとマスタードをアクセントにした一品。
さらに「ほぼの駅弁」は「豚とりんご」がテーマです。豚肉を特製の生姜ダレに漬けて焼き、赤城山麓のりんごなどと組み合わせています。数量限定で販売されることもあり、観光客にも人気のようです。
「駅」だから駅弁というのも、ほぼ日らしいですね。
ソフトクリームにも前橋産ミルクを使用

食後に気になるのが「あかぎのソフトクリーム」です。
使用しているのは、前橋の「松島農園 Three Brown」で育てられているブラウンスイス牛のミルク。
さらにイタリアのソフトクリームマシンメーカー、カルピジャーニ社のサーバーを使い、なめらかな口溶けに仕上げています。濃厚なコクがありながら、後味はすっきりしているのが特徴です。
価格は680円。実際に訪れた観光ライターからも、なめらかで濃厚なのに爽やかな味わいだったと高く評価されています。
標高の高い赤城山の空気の中で食べるソフトクリームは、格別でしょうね。
コーヒーやしょうが湯も
食事だけではなく、カフェ利用もできます。
コーヒーには、ほぼ日と以前から縁の深い宮城県気仙沼のアンカーコーヒーのブレンドを採用。さらに、山の寒い季節にうれしい「ほぼ日のしょうが湯」なども用意されています。
山歩きの途中に立ち寄ってコーヒーを飲むだけでもよさそうです。
最大のごちそうは鳥居峠からの絶景
そして、「ほぼの駅 AKAGI」のもう一つの主役が景色です。
鳥居峠からは関東平野を見渡すことができ、気象条件が揃うと雲海が現れることもあります。
反対側には覚満淵、その先には大沼が広がります。「遠くへ行きたい」で室井滋さんが最初に散策した覚満淵から立ち寄るコースは、まさにこの場所の魅力を味わう王道ルートでしょう。
建物には駅らしい意匠も残され、改札やホームを思わせるデザイン、切符をモチーフにしたロゴやグッズなども用意されています。
食べるだけではなく、「昔の駅に遊びに来た」ような気分を味わえるのも面白いところです。
口コミは?「絶景」「豚汁」「ソフトクリーム」が人気
口コミを見ると、特に目立つのが景色の良さと食事への評価です。
実際に訪れた人からは、熱々で具だくさんの豚汁や、ブラウンスイス牛のソフトクリームを評価する声があります。一方、訪問時間によってはハンバーグや豚汁が売り切れていたという口コミもありました。 食べログ
人気メニューが目的なら、特に休日はランチタイムの早めに訪れるのがよさそうです。
また、口コミサイトだけではなく群馬県公式観光サイトの体験記事でも、「豚汁」「ほぼの駅弁」「ソフトクリーム」が高く評価されています。
アクセスは?前橋駅からバスでも行ける
車の場合は、関越自動車道・赤城ICから約40分、前橋ICから約60分。北関東自動車道・伊勢崎ICからは約60分です。
駐車場は約30台あります。
公共交通機関の場合は、JR前橋駅北口6番乗り場から関越交通バスを利用し、「スノーピークランドステーション赤城」まで約70分。そこから徒歩約5分と案内されていますよ。
なお、赤城山は冬になると積雪・凍結があります。公式サイトでは11月中旬~4月上旬ごろを目安に、車の場合はスタッドレスタイヤなど冬用タイヤの装着が必要と案内しています。
まとめ
「遠くへ行きたい」で室井滋さんが訪れた「ほぼの駅 AKAGI」。
調べてみると、ただ景色のいい山のカフェというだけではありませんでした。
旧ケーブルカー駅という歴史を残しながら、「終着駅」を「希望への出発駅」へと変える。その場所で赤城の豚肉や牛乳を使った新しい名物を作り、ほぼ日らしい遊び心のあるグッズや空間も楽しんでもらう。
糸井重里さんが故郷・群馬と関わりながら、新しい“伝統”を作ろうとしている場所ともいえそうです。
個人的には「あかぎのうま豚汁」の「ジャパン」も気になりますが、トマトやチーズが入った「イタリア的」も食べてみたいですね。そして締めにはブラウンスイス牛のソフトクリーム。
覚満淵の散策とセットで、赤城山を訪れたときには立ち寄ってみたくなるスポットです。
「ほぼの駅 AKAGI」店舗・施設情報
施設名: ほぼの駅 AKAGI
住所: 群馬県前橋市富士見町赤城山鳥居峠
営業時間: 10:00~17:00(カフェL.O.16:30)
ランチタイム: 11:30~14:00(L.O.13:30)
定休日: 不定休
電話: 027-287-8444
駐車場: 約30台
車でのアクセス: 赤城ICから約40分、前橋ICから約60分、伊勢崎ICから約60分
公共交通: JR前橋駅から関越交通バスで「スノーピークランドステーション赤城」へ。下車後徒歩約5分
注意: 天候などにより営業時間・営業日が変更される場合があるため、訪問前に公式SNSの営業日カレンダーを確認するのがおすすめです。 ほぼ日
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