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2026年9月24日放送の「秘密のケンミンSHOW極」に、長崎県の名物「五島うどん」が登場します。
番組では「うどんと素麺のいいとこ取り!?」として五島うどんを特集。本場・五島列島で親しまれている、なんともインパクトのある食べ方「地獄炊き」も紹介されます。放送は9月24日午後8時54分からです。
五島うどんと聞いて、筆者も名前は知っていましたが、「地獄炊き」とは一体どんな料理なのでしょうか。
地獄のように辛い? それとも猛烈に熱い?
調べてみると、五島列島ならではの歴史と食文化が詰まった、とてもシンプルでおいしそうな郷土料理でした。
今回は、五島うどんの特徴や歴史、そして名物「地獄炊き」の由来や食べ方について紹介します。
五島うどんとは?

五島うどんは、長崎県の五島列島、とくに上五島で古くから作られてきた手延べうどんです。
讃岐うどん、稲庭うどんと並び、「日本三大うどん」の一つに数えられることもあります。長崎県も五島手延べうどんを「日本三大うどんのひとつと言われる」と紹介しています。
讃岐うどんを思い浮かべると、太くて力強い麺という印象がありますが、五島うどんはかなり細め。
一見すると、「これ、そうめん?」と思ってしまうほどです。
しかし、食べてみると細いだけではありません。
しっかりしたコシがあり、もちもちとした歯ごたえ、そしてツルツルとした滑らかな喉ごしが特徴です。長崎県によると、麺は細く丸い形をしており、煮崩れしにくいという特徴もあります。(長崎県庁)
なるほど。だからこそ、鍋の中でグツグツ煮ながら食べる「地獄炊き」に向いているのでしょう。
五島うどん最大の特徴は「椿油」
五島うどんを語るうえで外せないのが「椿油」です。
五島列島には椿が数多く自生しており、長崎県によれば、およそ1100万本の椿が自生しているといわれています。島では昔から椿の種から油を搾り、暮らしの中で利用してきました。
五島うどんでは、この特産の椿油を麺作りに使います。
小麦粉を練り、生地を棒状にし、それを繰り返し細く延ばしていく手延べ製法。その途中で椿油を塗りながら引き延ばしていくのです。
この独特の製法によって、麺は滑らかでツルツル。細いのにしっかりとした食感を持つ五島うどんになります。
小麦、塩、椿油。
とてもシンプルな材料ですが、島の自然と職人の手仕事が合わさって、独特の麺が作られているのですね。
五島うどんの歴史は1000年以上?
五島うどんには非常に長い歴史があるとされています。
五島列島は古くから大陸との交流の玄関口でもあり、遣唐使船が立ち寄った場所でした。
農林水産省によると、中国から帰国する途中に五島へ立ち寄った遣唐使によって、麺の原型が伝えられたという説があります。
近年では、中国・浙江省永嘉県岩坦地区に伝わる「索麺(そうめん)」の製法が五島うどんと非常によく似ていることから、そこにルーツがあるのではないかとも考えられています。
つまり五島うどんは単なるご当地うどんではなく、日本と大陸の交流の歴史を伝える食文化のひとつともいえるのです。
かつては生産量が少なく、島外ではなかなか食べられなかったため「幻のうどん」と呼ばれた時代もあったそうです。(五島うどん【公式】|九州・長崎の特産。五島手延うどん協同組合)
五島名物「地獄炊き」とは?

そして今回の「秘密のケンミンSHOW極」で注目されるのが「地獄炊き」です。

番組より
名前だけ聞くと、とんでもなく辛い料理のようですが、辛さとはまったく関係ありません。
作り方は実にシンプル。
大きな鍋にたっぷりのお湯を沸かし、五島うどんを入れます。
そしてグツグツと煮立った鍋をそのまま食卓へ。
普通のうどんなら、茹で上がった麺をザルに上げるところですが、地獄炊きでは違います。
熱々の鍋から直接うどんをすくい、そのままつけ汁に入れて食べるのです。
農林水産省も、五島うどんの地元での定番の食べ方として「地獄炊き」を紹介しています。家庭料理だけでなく、大勢で鍋を囲む料理としても親しまれてきました。
湯気がもうもうと立つ鍋を家族や仲間で囲み、次々とうどんをすくって食べる。
考えただけでも楽しそうです。
番組では、スタジオで試食会が行われ、全員が「うまっ」「これ、ヤバいっすよ」と、絶賛!
いやあ~、食べたくなっちゃいましたね。
なぜ「地獄炊き」という名前なの?
それにしても、どうして「地獄炊き」という恐ろしい名前なのでしょうか。
由来にはいくつかの説があります。
もっとも分かりやすいのは、グツグツと煮えたぎる大鍋が「地獄の釜」のように見えるため、地獄炊きと呼ばれるようになったという説です。
五島市の公式観光サイトでも、煮立った鍋が「地獄の釜」のように見えることから名付けられたと紹介されています。
一方で、面白い説もあります。
初めてこの料理を食べた旅人が、
「しごく(至極)おいしい!」
と絶賛したところ、それを「地獄おいしい」と聞き間違え、「地獄炊き」と呼ばれるようになったという説です。
地元の製麺会社でも、この「しごくおいしい」を聞き間違えたという由来が伝えられています。
どちらが本当なのかははっきりしていません。
ただ、グツグツ煮える鍋を見れば「地獄」というネーミングにも納得してしまいます。
地獄炊きは「あごだし」で食べる
地獄炊きの魅力は、つけ汁にもあります。
代表的なのが「あごだし」です。
「あご」とはトビウオのこと。
五島近海で獲れるトビウオを焼いて干した「焼きあご」から取っただしは、香ばしさがありながらクセが少なく、上品な旨味があります。
このあごだしに、鍋からすくった熱々の五島うどんをつけて食べます。
細くてツルツルした麺にだしが絡み、五島うどんそのものの味も楽しめるシンプルな食べ方です。
まさに、麺とだしで勝負する料理ですね。
生卵+醤油も定番!釜玉のような味わい
もうひとつ人気なのが生卵です。
器に生卵を割って溶き、醤油やめんつゆなどを加えます。
そこへ鍋から取り出した熱々の五島うどんを投入。
卵とうどんを絡めながら食べます。
感覚としては「釜玉うどん」に近いでしょう。
熱々の麺によって卵がわずかに温まり、とろりと麺を包み込みます。
さらに、ネギ、しょうが、かつお節などの薬味を加えてもおいしく食べられます。
農林水産省も、あごだしに加えて、ネギやかつお節、醤油を入れた溶き卵に麺を絡める食べ方を紹介しています。
地元では「あごだし」と「生卵」、両方を用意して味を変えながら食べることも珍しくありません。
五島手延うどん協同組合の紹介でも、島では地獄炊きを「あごだし」や「卵醤油」で楽しむことが日常的な食べ方だとされていますよ。
専用の「うどんすくい」も面白い
地獄炊きでもうひとつ気になるのが、鍋から麺を取り出す道具です。
五島うどんは細いため、箸だけでは熱湯の中から大量の麺を取るのが少し大変。
そこで使われるのが「うどんすくい棒」と呼ばれる道具です。
農林水産省でも、地獄炊きでは麺を箸で取り出しにくいため「うどんすくい棒」を使うと紹介されています。
これで鍋の中からクルリとうどんをすくい上げます。
こうした道具まで含めて、五島ならではの食文化なのですね。
五島うどんは「うどんとそうめんのいいとこ取り」
今回の「秘密のケンミンSHOW極」では、五島うどんを「うどんと素麺のいいとこ取り!?」と紹介しています。
確かに言い得て妙です。
そうめんのように細くて滑らか。
ところが、食べるとしっかりしたコシがあり、もちもちとした存在感もある。
しかも、椿油を使った独特の手延べ製法によって、鍋の中で煮ても麺のおいしさを楽しめます。
だからこそ「地獄炊き」という大胆な食べ方が成立するのでしょう。
まとめ
2026年9月24日放送の「秘密のケンミンSHOW極」で紹介される「五島うどん」。
讃岐うどんや稲庭うどんと並び、日本三大うどんの一つに数えられることもある長崎県五島列島の伝統食です。
最大の特徴は、細いのにしっかりとしたコシと滑らかな喉ごし。そして五島特産の椿油を使い、手延べで作る独特の製法にあります。
そして本場ならではの食べ方が「地獄炊き」。
グツグツと煮立った大鍋から五島うどんを直接すくい、あごだしや生卵につけて熱々のままいただきます。
「地獄」と聞けば何とも恐ろしい料理のようですが、実際には家族や仲間で鍋を囲んで楽しむ、なんとも温かい五島の郷土料理です。
あごだしでさっぱり食べるのもよし、卵を絡ませて濃厚に味わうのもよし。
「秘密のケンミンSHOW極」を見ていると、きっと一度は本場の地獄炊きを食べてみたくなるのではないでしょうか。
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