皆さん、こんにちは!
2026年4月14日に放送された人気バラエティ番組「相席食堂」。今回の旅人として登場したのは、国内屈指のヒップホップアーティストAK-69さんです(もう1人はモンスターエンジンの西森洋一さん)。
AK-69さんが足を運んだのが、長野県佐久市に構える「相撲料理 大鷲(おおわし)」です。
旅の途中でふらりと相席をお願いしたこのお店、実はただの食事処ではありませんでした。元幕内力士が1980年に創業し、今や地元だけでなく芸能界やスポーツ界にも名を馳せる、歴史と人情が詰まった名店です。さらに最近では、プロレスラーである息子さんも厨房に加わり、新たな章が始まっています。
今回は「大鷲」の魅力を、お店の歴史やメニュー、こだわりを中心に余すところなくお伝えします。
国技館の太鼓やぐらが目印!相撲一色の店内
番組に登場したAK-69さん、一見ハードなビジュアルとは対照的に、物腰が非常に柔らかく穏やかな人柄が番組内でも話題になりました。なんと、全身の装飾品はトータルで8000万円だって!それも番組で話題になったけど。

番組より(身に着けているネックレスなど装飾品はトータルで8000万円!)
佐久市の国道沿いを走っていると、ひときわ目を引く存在があります。それが、国技館にも立つ高い「太鼓やぐら」です。これが「大鷲」の目印であり、お店のシンボルでもあります。店頭にはのぼり旗がはためき、入口からすでに相撲の世界へ誘われる雰囲気が漂っています。

店内に一歩足を踏み入れると、そこはまさに相撲一色の空間です。昔懐かしい力士から現役力士まで、びっしりと写真が飾られた壁。相撲に関するグッズやトロフィーも随所に並んでいます。BGMとして流れるのは相撲甚句。日常のどこか懐かしい香りと、大相撲の熱気が混在したこの空間は、相撲好きにはたまらないでしょうし、初めて訪れる方にとっても強烈な印象を残すはずです。
店主の伊藤平さんは、「大鷲」のしこ名で大相撲で活躍した元幕内力士です。現役時代を終えた後、故郷である佐久市に戻り、1980年にこのちゃんこ料理店を開きました。
以来40年以上、その味と温かいおもてなしで地域に愛され続けています。余裕があるときは店主自らがお客さんのテーブルを回る気さくなスタイルも、長年のファンを生んでいる理由のひとつです。
看板メニュー「大鷲鍋」——力士一人前の豪快さ

自称独り者グルメさんの写真(食べログ)
「大鷲」の料理を語るうえで、まず欠かせないのが名物「大鷲鍋」(2〜3人前 5,400円)です。この鍋、実は「力士一人分のおかず」として考案されたもの。鶏肉・豚肉・マダラ・つみれ・野菜など具材は10種類以上にわたり、その豪快なボリュームは食べる前から圧倒されます。
スープは鶏ガラをベースに、玉ねぎやにんじんなどを加えた伝統の醤油仕立てです。長年変わらないこのスープこそが「大鷲」の核心と言えます。また、店主・伊藤さんが強調するこだわりが「地産地消」。使用する野菜はほとんどが地元・長野産のものを採用しており、素材それぞれが持つ豊かな旨みがスープに溶け出し、深みのある味わいを生み出しています。
そして、ぜひ試してほしいのが「おすすめの食べ方」です。まず、小さなすり鉢でごまをしっかりと擦ります。そこへ熱々のちゃんこスープを注いでつけダレを作り、肉や魚をくぐらせていただくのです。ごまの香ばしさとスープの旨みが絡み合い、風味がぐっと立体的になります。地元の常連客のみならず、遠方から訪れるお客さんもこの食べ方にすっかりハマってリピートするケースが多いそうです。
「だしが出ておいしい。野菜に肉も魚もみんな入ってる」「栄養満点ですね。いい味が出ていて最高です」——実際に訪れたお客さんからはそんな声が聞かれます。力士一人分というスケール感ながら、鍋はハーフサイズの設定もあり、少人数や一人でも楽しめるようになっています。平日にはランチタイム限定のちゃんこ鍋セットも用意されており、気軽に大鷲の味を体験できます。
親から子へ——45年の歴史を紡ぐ「二足のわらじ」の物語
獲っちゃった。#ddtpro pic.twitter.com/rse8qwJhbE
— 大鷲透 (@owashi_toru) August 30, 2024
「大鷲」のもうひとつの大きな魅力が、その家族の物語です。店主・伊藤平さんの息子、大鷲透さん(49)が2025年から厨房に加わっています。
透さんは、力士だった父の背中を見て育ち、自らも17歳で角界入り。高砂部屋に入門し、1993年に「朝伊藤」のしこ名で初土俵を踏みました。しかし19歳のときにひざのじん帯を負傷し、1999年に23歳で引退。その後、料理の修業をしようと上京しましたが、入社式の当日に「自分の夢はここにない」と思い立ち、幼い頃から憧れていたプロレスの世界へ飛び込みます。メキシコを拠点とする団体に入門し、父のしこ名にちなんだ「大鷲透」のリングネームで2000年にデビュー。以来25年にわたり、さまざまな団体で活躍を続けてきた人気レスラーです。
転機が訪れたのは2年前。リング上での頸椎損傷という大けがを経験した際、真っ先に脳裏に浮かんだのは「親の面倒をどうしよう」という思いだったと言います。その出来事が、ずっと心の片隅にあった「いつかは家業を継がなければ」という気持ちを呼び覚ましました。
2025年6月の試合後、透さんはリングに母・徳子さんを呼び寄せ、こう語りかけました。「17で家を出て、相撲界に行って、プロレスに行って親孝行も全くできなかったけど、これから近くで一緒に頑張っていきましょう」。その言葉を受けて、32年ぶりに佐久市へ帰郷。現在はプロレスを続けながら、仕込みや盛り付けを担当し、両親が守り続けてきた伝統の味を学んでいます。
「相撲料理なので、豪快さが売り」と語る透さん。慣れない料理人の仕事に戸惑いながらも、「子どもの頃から育った家なんで、なんやかんやで染み付いている部分がある」と前向きです。一方、母・徳子さんはそんな息子を目を細めながら見守ります。「今は後継者がいなくて商売をやめてしまう人もいるので、後を継いでくれることはうれしい」と語る表情は、喜びと安堵に満ちていました。
地元・信州が生んだ人情の一杯
「大鷲」は、単なるちゃんこ料理の名店ではありません。元幕内力士が築き上げた歴史と伝統、地元の食材への愛情、そして家族の絆——そういったものがすべて一つの鍋に凝縮されているお店です。
地元・佐久市や上田市はもちろん、遠方からも多くのお客さんが足を運び、「また次の世代にも」と口を揃えるのは、その味だけでなく、大鷲一家が醸し出す人情の温かさがあってこそでしょう。週末や繁忙期は予約が必須なほどの人気ぶりで、特に鍋の季節は平日でも満席になることがあるため、事前の予約をおすすめします。
透さん自身も言っています。「プロレスのファン、相撲のファン、いろいろなところから『大鷲』を目当てに来てくれたらうれしい」と。
まとめ
人気番組「相席食堂」でAK-69さんが訪れたことで、さらに多くの人にその魅力が届いたことは間違いありません。長野・佐久を訪れた際は、ぜひ「大鷲」の豪快ちゃんこ鍋で、力と歴史の味を体感してみてください。筆者も旅行がてら行ってみたいですね!
店名:相撲料理 大鷲(おおわし)
住所:長野県佐久市瀬戸1624-3
電話番号: 0267-63-0118
営業時間:ランチ 11:30〜14:00(L.O. 13:30)/ディナー 17:00〜21:30(L.O. 20:30)
定休日:月曜日(月曜が祝日の場合は火曜日が振替休日)/年末年始(12/29〜1/2)
駐車場:あり(約30台)
公式サイトhttp://www.owashi.com/
アクセス:(電車)JR北陸新幹線・小海線「佐久平駅」より車で約10分/JR小海線「滑津駅」より徒歩約7分 |(車)上信越自動車道「佐久IC」より車で約10分
※営業時間・定休日は変更になる場合があります。ご来店前に必ずお電話でご確認ください。人気店のため、週末や繁忙期は予約推奨です。

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