皆さん、こんにちは!
「ポツンと一軒家」が好きでいつも観ています。
2025年9月7日に放送された円形校舎とその2階、自然食カフェが異色だったのでご紹介したいと思います。
舞台となるのは、山形県北村山郡大石田町、深い山あいにひっそりと佇む旧・次年子小学校(じねんじ)。衛星写真で発見された、その「巨大な円形屋根」は、一度見たら忘れられないインパクトがありますね。
なにこれ?
実は、陶芸と自然食を融合させたユニークな場所だったとは――探検心をくすぐるロケーションそのものが、このカフェの魅力のひとつです。
いったいどんな人が住んでいるのか。ここを経営しているのか?
山形県・円形校舎(旧次年子小学校)でアートが息づく自然食カフェとは?
夫婦ふたりでつくる新たな暮らし
番組より。かつては円形校舎は各所にあったらしい
この場所に新たな息吹を吹き込んだのは、珍しいご夫婦。ご主人は信楽焼の陶芸家・高橋廣道さん。2011年に1階を「次年子窯」という陶芸工房として再生させ、陶器製の浴槽やシンク、器などを制作しています。
その陶芸風呂は直径1メートルをゆうに超え、温泉施設などに導入されるほどのオリジナリティを誇ります。
ここに引っ越してきたのは、粘土が採れるからだそうです。
番組でも言っていましたが、なんと、「1年間の賃貸料が1万3000円」だって。
ええ、激安!ただ、いろいろ修繕費もかかるみたいだけどね。
奥さま(高橋恵美子さん)は飲食の世界で培った経験を活かし、2018年に校舎2階を借りて、「カフェ調香菜 Umui(ウムイ)」を開業。地元・大石田の旬野菜や発酵食材を使った「自然派ランチ」を提供し、器から空間すべてに、自然とアートの融合を実現しています。
建物と調度が醸し出す「時間の流れ」
円形校舎という特異な構造そのものが、訪れる人に非日常感を与えます。1階には陶芸工房、2階のカフェは全面ガラス張りで採光に優れ、自然光が明るく差し込みます。薪ストーブやペレットストーブといった温もりある灯り、廊下の卒業生によるモザイクレリーフ、壁に飾られたアートが、カフェというよりも“時を味わう場所”へと昇華させています。
「やさいのさら」— 心と体を満たすプレート料理
Umuiの看板メニューは、「やさいのさら」。玄米ごはんと味噌汁を添え、7種類前後の野菜料理が彩り豊かに小鉢で並びます。中心には蓮根や豆腐のハンバーグ、周囲にはカボチャ・にんじん・ごぼう・じゃがいもなどの調理された野菜。「ハーブやスパイスが効いた薄味ながらも奥深い味わい」で、野菜の甘みや香りがしっかり感じられるとの評判です。
写真引用:新潟ライフより
その他にも「菜食のはこ」や「七菜と玄米粥」といったバリエーションメニューもあり、季節や仕入れに応じて内容が変わるため、訪れるたびに新しい出会いがあります。
器も空間も“一体感”を味わう体験
料理が盛られる器は、ご主人が1階工房で制作した陶器。形や質感に強く個性があり、食事を通して陶芸を五感で体験できるのは、Umuiならではの魅力でしょう。
地域に根ざす、開かれた拠点
Umuiは単なるカフェではなく、地域住民や訪問者がつながる拠点でもあります。移住希望者や観光客、大都市から訪れる女性客が多く、週末には予約を入れる人も多いとか。営業は土・日・月・祝のみ(12時〜16時頃)、予約制を採用して、一人ひとりに丁寧な料理と時間を提供するスタイルを徹底しています。
まとめ —— 「Umui」が映し出すもの
非日常の舞台:円形校舎という建造物がまず心をつかむ。
陶芸 × 食:手作りの器と料理が調和し、五感を満たす。
自然派ランチ:「やさいのさら」に代表される、地産地消と健康志向の食体験。
地域とのつながり:移住者として地域に根ざしつつ、訪れる人をも包み込む空間づくり。
この「調香菜 Umui」は、“廃校再生”という言葉に終わらない、アートと食と地域が調和した特別なスポットです。大石田町を訪れる機会があれば、ぜひ立ち寄って――自然光と器に囲まれたあの一皿を、五感でじっくりと味わってみていものです!
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