【オモウマい店】野沢屋本店(群馬)|創業110年・3代目店主が貫くセルフうなぎ体験の全貌

TVグルメ番組
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皆さん、こんにちは!

2026年3月24日放送の『ヒューマングルメンタリー オモウマい店』(中京テレビ制作・日本テレビ系列)に、またあの名物店が登場します。群馬県太田市の老舗うなぎ専門店「野沢屋本店」です。番組開始間もない2021年から繰り返し取り上げられ、今や全国にファンを持つ伝説的なお店となっています。うな重の美味さはもちろん、それ以上に人々を惹きつけるのが、3代目店主・野沢武さんの破天荒なキャラクターでしょう。

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ツタに覆われた「遺跡のような」老舗

群馬県太田市の東武伊勢崎線・太田駅から徒歩わずか3〜5分の場所に、そのお店はあります。外壁はびっしりとツタに覆われ、窓枠は錆びつき、年季の入った佇まいはまるで遺跡のような風格を醸し出しています。しかし柱に歪みはなく、建物は地面にどっしりと根を張って立っています。

やっぱりモツが好きさんの写真(食べログ)店舗外観

入り口には玄関前のいけすがあり、プラスチックの水槽と柄のついた川網、そして「うな重 税込み3,000円」という素朴な張り紙。これだけでも「普通のうなぎ屋ではない」と直感させます。

創業はなんと大正3年(1914年)。太田の町にできた最初のうなぎ屋として、100年以上の歴史を刻んできた老舗です。

日本唯一? 客がうなぎを捕まえて自分で焼くスタイル

野沢屋本店の最大の特徴は、そのオンリーワンな営業スタイルにあります。

店に入ると、まず店主が座敷であぐらを組んだまま「いらっしゃい! どっから来たん? どんな悪いことしてるんだい?」などと、なまりの強い言葉で出迎えてくれます。最初はギョッとしますが、その後は自然と笑みがこぼれてきます。

席に着いて会話を楽しんでいると、店主からザルが手渡されます。今度は玄関前のいけすへ。川網を使い、元気よく泳ぐうなぎを自分で追いかけて捕獲します。うなぎをすくい上げ、店主に渡すと、長年の腕前で手際よく捌いてもらえます。生のうなぎの切り身と肝、兜(頭部)が皿に盛られて席に届けられると、いよいよ七輪での「焼き体験」がスタートします。

☆あさみ☆さんの写真(食べログ)

店主直伝の焼き方はこうです。「丸まっちまうから皮から15秒焼く。ひっくり返して身の部分を15秒。これが白焼きの状態。最後にタレをつけて15秒。合計3回焼く。レアなら2回、こんがりなら4回。好きに調整してみてくれ」。焼くのも、タイミングを見計らうのも、すべて自分のペースでOKです。時間は「無制限」というのも、このお店ならではの言葉です。

このセルフスタイルが生まれたのはおよそ20年前のこと。お客さんが「俺たちでうなぎを焼くよ」と言い出したのがきっかけだったといいます。店主はそれを「エキサイティングだろ!」と喜んで受け入れ、そのままスタイルとして定着させました。

うなぎは愛知・三河一色産のものを贅沢に使用しています。創業以来継ぎ足されてきた秘伝のタレでいただく味は「しっかりした味付けなのに後味はさっぱり」と評判で、東京なら4,000円相当とも言われるクオリティを、3,000円前後という破格の値段で提供しています。

3代目店主・野沢武さんとはどんな人物か

「バイオレンスでエキサイティングでセクシー」——これが野沢武さんの自己紹介です。スキンヘッドで、口調は荒っぽく、昼間からビールを飲んでタバコをくゆらせます。一見すると怖そうな印象を受けますが、話してみると人情味にあふれた人物であることがわかります。

生い立ち——群馬のぼんぼんから大学進学へ

武さんは1949年、群馬県太田市に生まれました。創業者の祖父・政治さんが切り盛りするうなぎ屋を中心に、一族全体が動いていた時代です。戦後の復興景気に乗って店は大繁盛し、市役所や消防署、学校からひっきりなしに出前の注文が入り、10人前後のスタッフが働いていました。

武さんは3代目として店を継ぐことを期待されていましたが、大事な「箱入り息子」として育てられ、祖父母の家に専用の部屋を与えられていました。「お小遣いを好きなだけもらえたし、家庭教師もいた。ぼんぼんだったんだよ(笑)」と本人は振り返ります。

高校進学後は勉強にも力を入れ、同世代のほとんどが就職するなか、千葉商科大学の商学部へと進学しました。大学で出会う多様な人間から刺激を受け、視野を大きく広げていきました。

店を継ぎ、時代と格闘した20代・30代

大学卒業後の22歳で地元に戻り、父・秀五郎さんのもとで接客と料理の基礎を学び始めます。修業開始から1年後には結婚し、後継者としての自覚も高まりました。

29歳で店を引き継ぐと、武さんは早速自分なりのアイデアを打ち出します。うなぎと飲み放題を組み合わせたセットメニューを3,500円で展開しました。ちょうど全国的な居酒屋チェーンブームが始まった1979年のことで、「養老乃瀧」「つぼ八」といったチェーン店が安さと量で人気を集めていた時代です。そんな中でも武さんのセットは注目を集め、スバルの工場を中心に工業都市・太田で働く人々が連日詰めかけました。「工場の部署ごとにDMを1日100通くらい送ったら、多くの人が来てくれた。1階に20人、2階に30人。毎日満席だったよ」と武さんは当時を懐かしみます。

また、東京での修業経験を活かしてフグのメニューも取り入れ、免許を取得して仕入先を開拓するなど精力的に動きました。ただ「みんなうなぎの方が好きなんだよな。フグはあまり出なかったよ」と苦笑する場面もあったといいます。

「エキサイティング」を生き方にした男

武さんの口癖は「エキサイティング」。うなぎの焼き方にとどまらず、人生そのものへの向き合い方をお客さんに熱く語りかけます。「テメェのうなぎはテメェで管理運営!」という名台詞は、単なるセルフサービスの案内ではなく、自分の人生は自分で切り拓けというメッセージでもあります。

核心をついた言葉を英語交じりで語る姿は独特の迫力があり、その言葉に心を打たれてファンレターを持参してやってくる方も後を絶ちません。ある受験生の女子高生は、店主の言葉に感動して「おやっさんのそばにいたい」とお手伝いをするまでになりました。店主も「店主から学びたい」という若い世代の熱意を真剣に受け止め、全力で向き合います。

一方で、妻・末子(すえこ)さんへの深い愛情も武さんの魅力のひとつです。二人の出会いは越後湯沢のスキー場。バイト中だった末子さんが声をかけたことが始まりだったといいます。結婚して50年以上が経った今も、末子さんは「すごい幸せ。いい人と知り合えて最高」と涙ぐみながら夫への感謝を語ります。武さんも「裏切ることはできねぇ。あれだけ信用されるとよ」と気恥ずかしそうに口にします。息子の男竜(だんたつ)さんとの関係も「本当の親友みたい」と語られるほど深く、家族全体が武さんの人間力に引きつけられています。

「オモウマい店」との運命的な出会い

2021年4月の番組開始から間もなく取り上げられた野沢屋本店は、その後も繰り返し登場し、これまでに6回以上密着されてきました。番組放送後には全国各地からファンが押し寄せるようになり、北海道や九州、さらには海外からも訪れる方がいるといいます。高校生から高齢者まで幅広い層に愛されているのは、うなぎの美味さだけでなく、武さんの人柄と、その場でしか味わえない「体験」があるからではないでしょうか。

店主は「ほかのテレビ番組に出る気はない」と公言しています。オモウマい店への信頼と愛着が、その言葉に滲み出ています。

2022年1月1日には朝日新聞でも特集記事が掲載されるなど、もはやテレビの枠を超えた存在感を放っています。

まとめ:3月24日放送回に期待すること

今回の放送では、すでにおなじみとなった野沢屋本店の最新の姿が届けられます。何が飛び出すかわからないのが野沢屋の面白さです。初めて見る方には衝撃的な体験となり、リピーターにはまた新たな発見があることでしょう。「バイオレンスでエキサイティングでセクシー」な店主が、今日も太田の町でどんな言葉を放つのか——見逃せない一夜になりそうです。

店舗情報

項目 詳細
店名 野沢屋本店
ジャンル うなぎ専門店
創業 大正3年(1914年)
住所 群馬県太田市東本町22-6 ※太田駅(東武伊勢崎線)より徒歩3〜5分
3代目・野沢武(たける)さん
名物メニュー うな重(税込3,000円)
スタイル 客が生け簀からうなぎを捕り、店主が捌いた後、七輪で自分焼きするセルフスタイル
うなぎの産地 愛知・三河一色産
タレ 創業以来継ぎ足しの秘伝のタレ
営業時間 約3時間(要事前確認)
電話 0276-22-3155 混雑時は予約推奨。

※情報は取材時点のものです。訪問前に必ず最新情報をご確認ください。

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