皆さん、こんばんは!(こんにちは)
2025年8月9日放送のTBSテレビ「人生最高レストラン」に、日本人宇宙飛行士界のレジェンド・野口聡一さんが登場。3度の宇宙飛行を経験した彼が選んだ、思い出のグルメのひとつが宇宙食!
地球でもおなじみのあの味を宇宙仕様にアレンジした「日清スペースカップヌードル」でした。
野口さんは番組の中で、宇宙での過酷な任務、仲間との絆、そして事故で仲間を失った悲しみと覚悟について語りましたが、その合間に紹介されたのがこの宇宙食。
思い出のグルメですね。
野口聡一さんが宇宙で食べたカップヌードルとは?
画像:日清スペースカップヌードル
「日清スペースカップヌードル」は、私たちが知るカップヌードルをベースに、微小重力空間でも安全かつ快適に食べられるように改良された特別仕様。
宇宙では食べ物がふわりと浮いてしまうため、まずはスープの粘度を高めて飛び散らないように工夫。麺はISS(国際宇宙ステーション)内で給湯可能な約70℃のお湯で湯戻しできるよう設計されています。
さらに、麺が一本ずつ浮かないように、一口大の塊状に加工。湯戻し後も形状を保つため、箸でつまんでもバラけにくいのが特徴です。具材は地球版と同じく、エビ・たまご・味付豚ミンチ・ネギ。1食あたり約160kcalで、軽量・コンパクトに仕上げられています。
画像:番組より
日清食品の宇宙食開発ストーリー
日清食品が宇宙食の開発に乗り出したのは2001年。創業者・安藤百福氏が「宇宙でもおいしいラーメンを食べさせたい」という強い思いを抱き、JAXA(宇宙航空研究開発機構)と共同でプロジェクトを開始しました。
その成果として誕生したのが、2005年7月、スペースシャトル「ディスカバリー号」に搭載された世界初の宇宙食ラーメン「スペース・ラム」。その後、2007年にはしょうゆ・シーフード・カレー味の宇宙日本食ラーメン3品が認証され、2018年に現在の名称「日清スペースカップヌードル」シリーズへと改名されました。
現在、日清食品は7品目の宇宙日本食を提供しており、その中には「日清スペースチキンラーメン」「日清焼そばU.F.O.」「日清カレーメシ」などバラエティ豊かなラインナップが並びます。さらに、野口さんのリクエストで「スペース・チラシ」「スペース・ブタシャブ」「スペース・カシワモチ」といった特注品まで製造され、2009年の長期滞在ミッションでも提供されました。
宇宙ラーメンの味は?
意外にも、地球で食べるカップヌードルと宇宙仕様の食感や味には大きな違いはないそうです。これは開発の段階で、宇宙環境でも同じ「おいしさ」を再現することを目指した結果。限られた時間と空間の中で、地球と同じ味が楽しめることは、宇宙飛行士たちにとって大きな心の支えになりますね。
宇宙食が持つもう一つの意味
宇宙食は単なる食事ではなく、極限環境で働く人々の士気や心理的安定を支える重要な役割を担っています。地球の味をそのまま持ち込むことで、数か月にわたる閉鎖空間での生活に少しでも安らぎを与える――。野口さんにとって「日清スペースカップヌードル」は、まさにその象徴でした。
私たちが日常で何気なく食べている一杯も、宇宙では特別な意味を持ちます。技術の粋と、人を想う心が詰まった宇宙食は、食の可能性を宇宙規模に広げる存在なのですね。
地球ではコンビニや自販機で手軽に手に入るカップヌードル。しかし「日清スペースカップヌードル」は一般販売されておらず、宇宙飛行士だけが味わえる“特別な一杯”。野口さんがその味を語る姿からは、宇宙での過酷な日々と、食の持つ力の大きさが静かに伝わってきました。
まとめ
今回は人生最高レストランのゲスト、野口聡一さんが語った思い出のグルメ、宇宙ラーメンについてまとめてみました。残念ながら市販はされていませんが、味は市販のものとあまり変わらないどうですよ。
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